住んでみたいランキング上位の「本郷三丁目」駅！？Vol.１
23区内でも有数の住宅地エリアである「文京区」。
これまでも「文京区」の様々な駅や地域のタウン情報をお届けしてまいりましたが、とかくこの周辺エリアは「住所表示」や地名の変更、新設などが多く、実際には駅と地名が一致していないことも多いですよね？
実は、今回ご紹介する駅もそのひとつ。
地元住民が選ぶ「住んでみたいエリア」の上位に君臨する、東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目駅」です。
駅名からしてドンピシャな印象を受ける「本郷三丁目」ですが、果たしてその実態は！
待ちきれないあなたのためにも、早速、駅・街の歴史からスタートです！
本郷三丁目駅①
「本郷三丁目駅」の駅・街の歴史
さて、歴史のセクションの冒頭から、先程の秘密を暴露してしまいましょう！
この「本郷三丁目駅」実は「本郷二丁目」にあるんです！
誰もが「どうしてこうなった？」と思うこと間違い無しの事実ですが、その理由には駅の歴史が関わってくるんですね。
以前、東京メトロ丸ノ内線の歴史は「御茶ノ水駅」の回でもご紹介しましたが、第一次丸ノ内線の開業と同時の1954年（昭和29年）最初の駅のひとつとしてデビューを迎えた「本郷三丁目駅」。
この時点では「看板通り」に本郷三丁目だったのですが、運命の分かれ道はこの11年後、1965年（昭和40年）のごぞんじ「住所表示」。
施行日は4月1日（エイプリルフール）というのだから、まるで冗談のような神様のいたずらですよね。
これは実にシンプルに「旧本郷三丁目がそのまま本郷二丁目に変わった」もの。たったそれだけのことですが、破壊力がありますね。
そして大本となる「本郷」という地名に関してですが、以前にもご紹介した通り江戸時代以前から「湯島郷」と呼ばれていた地域の中でも中心部にあり、早くからこの地域は「湯島本郷」と呼ばれるようになったことを由来としています。
この「本郷」、「振袖火事」として名高い1657年（明暦3年）の「明暦の大火」の火元のひとつとしても有名で、陰謀説も根強くささやかれている事件の不名誉な舞台でもありましたが、その後の明治時代、旧東京府の発足から10年後の1878年（明治11年）には、東京15区のうちの一つとして「本郷区」となり、後に隣の「小石川区」との合併により現在の「文京区」へと姿を変えることとなります。
話は急に現代に戻ります。
まるで、これらの歴史にちなんだかのようなネーミングの都営地下鉄大江戸線が開業したのは2000年（平成12年）のこと。
ただし大江戸線の駅に関しては一部が組み込まれるものの、大部分は名の通り「本郷三丁目」に存在しています。
大江戸線出口
ですが、若干丸の内線の駅と離れてしまった（一旦地上に出る必要がある）ため、現在両駅を結ぶ連絡通路の検討がされているそう。
ひょっとしたら、近いうちにより便利になった「本郷三丁目駅」がお目見えするかもしれませんよ？
本郷三丁目駅②
本郷三丁目駅周辺の商業施設
丸ノ内線「本郷三丁目駅」は、出口近くに「春日通り」・「本郷通り」が交差していて、学生街であるだけでなくオフィス街も近いことから、ランチタイムの需要が多く、周辺の商業施設はほぼ飲食店、と思いきや、駅からわずか数分には、プチスーパー「まいばすけっと本郷二丁目店」や「マルエツプチ本郷二丁目店」をはじめ、日用品の買い物に必要お店がそろっているので、ここに住む際は強い味方となってくれることでしょう。
「春日通り」・「本郷通り」が交差する地点
まいばすけっと本郷二丁目店
マルエツプチ本郷二丁目店
もちろん、飲食店やカフェなども多く、非常に便利なエリアのひとつです。
ただ、一つ欠点があるとすれば、駅の入り口が若干奥まったところにあり、道が狭いため、ラッシュアワーなどの駅混雑時前後は通行するのも一苦労。
相手とぶつかることもあるので、マナー良くトラブルに巻き込まれないようにすると良いでしょうね。
駅の入り口
本郷三丁目駅周辺の観光スポット
今回の観光スポットは、距離的にお隣の丸の内線「御茶ノ水駅」エリアともかぶりますが「東京都水道歴史館」（http://www.suidorekishi.jp/）をご紹介しましょう。
ここでは江戸時代にさかのぼる水道の原型「木樋」をはじめとする貴重な資料や展示、様々なイベントを通じて、東京の「水道」に関する知識を得ることができる歴史館です。
しかし、なかなか「水道」に着目することは少ないもの。
そんな方でも、心配ご無用！日本語をはじめ、4か国語でのガイダンスが可能な「音声ガイダンス機器」（貸出無料）をセットし、フロアを進めていけば興味が出てくること間違いなし。
1Fでは「近代～現代水道」に関しての展示、2Fは玉川上水をはじめとする「江戸上水」を中心に展示しているので、予備知識がたとえゼロでも大丈夫！
400年！とも言われる東京の「水道」の歴史を楽しく学べる知的な観光スポットですよ？
東京都水道歴史館
本郷三丁目駅周辺の地域の商店街情報
今回は「本郷三丁目駅」から歩いてすぐ、本郷通りから新壱岐坂の方まで抜けていく間で多くのお店が立ち並ぶ「本郷大横丁通り商店街」をご紹介しましょう。
（前述の「まいばすけっと本郷二丁目店」も近い）
この商店街にもエリアの特徴が色濃く反映していて、飲食店が多い商店街でありつつも、穴場的な雑貨・小間物の類のお店や、昔なつかしい時計店、焼き立ての香りが香る自家製パン屋さんなど、面白いお店がたくさん！
商店街の先には東洋学園大学のビルが建っており、学生街の姿を色濃く残しつつ、地元密着で愛され続ける商店街です。
本郷大横丁通り商店街
本郷三丁目駅周辺の住宅情報・街の情報
これまで、たくさんの魅力をご紹介してきた、丸の内線「本郷三丁目駅」。
では、実際に住んでみるとどんな街なのでしょうか？
住まい探し中のあなたのために、早速行ってみましょう
最初の特徴は「都内のアクセス性に関しては極上レベル」だという点です。
JR山手線の環状線の中、中心部に近い位置に存在するこの駅、接続・乗り換えが可能な路線が非常に多いだけでなく、新宿・渋谷・品川までがおよそ20～30分以内、神奈川県でも川崎・横浜がそれぞれ30分前後。
通勤・通学をはじめ、休日のおでかけにこのアクセスは大きな利点ですよね？
次の特徴は「商業施設が豊富で買い物環境に困らない」という点。
前述のよりどりみどりなスーパー、駅前からすぐの商店街を駆使すれば大概の必需品は揃う環境ですので、住みやすさは抜群！
大きな買い物の場合は、近隣の商業街に出てしまえばよいので、アクセスの良さはここでも重宝することでしょう。
（スーパーはおおむね朝7時～24時まで営業しているのもポイント高いですね）
特徴の三つめは「飲食店に困らない」という点。
これは特に東京都心の飲食店が多いエリアも同様ですが、様々な国の料理店が近い距離にあり、そしてそれぞれの味のクオリティが本場クラスで高いため、ちょっとしたランチでも本格的な料理にありつける確率が高く、さらにリーズナブル、という反則レベルのお店がゴロゴロあります。
もちろんこの「本郷三丁目駅」周辺も、ご多分に漏れず飲食店が豊富ですので、外食に困ることはまずないでしょうね。
しかし、良いことばかりではありません。
もちろんデメリットもあります。
まずは「若干相場よりもお家賃はお高め」という点。
これはあまりにもアクセスが便利なため、人気がある事も一因ですね。
当たり前のことですが、住みやすく人気がある街程、家賃はハネ上がります。
さらにもう一つのデメリットは「駅の東側・西側で『治安の良さ』が大きく異なる」という所。
皮肉なことに（お酒が飲める）飲食店が西側に集中していることから、駅西側はあまり治安がよくないそう。
比べて東側は警察による巡回・パトロールに力を入れているためか、街中で常にお巡りさんの目が光っており、西口と大きく異なる環境なのだとか。
これらの点から総合的に考えると「一人暮らし・単身者」にオススメのエリアです。
（もちろん、ファミリー向けの物件が皆無なわけではりませんが）
古くから人の流れが絶えず、新しい発展にもつながっていくこの「本郷三丁目」エリア。
今後も発展する街の流れの中で、様々な表情を垣間見せてくれる、この「本郷三丁目駅」周辺エリア、機会があればぜひとも住んでみてはいかがでしょうか？
【周辺「住みやすさ」情報】
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本郷三丁目駅周辺地図
本郷三丁目駅周辺の学区域情報
小学校
https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/elementaryschool/tuugaku.html
中学校
https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/juniorhighschool/tuugaku.html
（文京区役所ホームページより）
本郷三丁目で利用できる路線
東京メトロ丸の内線「本郷三丁目駅」
都営大江戸線「本郷三丁目駅」
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