西武有楽町線「新桜台駅」は自然の多い住宅街でファミリーにおすすめVol.1
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや街の便利な情報をお届けしている「タウン情報」へようこそ!
今回は、その経緯から一部で「隠れキャラ」のような扱いを受けることがある「新桜台駅」を取り上げます!(伏線回収は後程のお楽しみです!)
すでに登場している「桜台駅」ともエリアがかぶっているため、これまで手付かずではありましたが、自然に触れられる環境でありながら「池袋」まで電車でわずか10分足らずの好立地ですので、オススメです!
では、さっそく駅と路線の歴史から。
新桜台駅3番出口
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「新桜台駅」の駅・路線の歴史
さて、この駅ですが、あまり聞きなれない「西武有楽町線」に属する駅となっています。
さらに、その性格上、両隣の「練馬駅」や「小竹向原駅」とは一線を画す存在となっているのは、地元の方を除きあまり知られていません。
どういうことかというと、そもそもこの「西武有楽町線」は、「西武池袋線」と「東京メトロ有楽町線」を結ぶためだけの「連絡線」として敷設された経緯があるからです。
その原因のひとつに挙げられるのが「練馬駅の工事が遅れたこと」。
1970年(昭和45年)に「練馬-向原」間の事業免許を取得した「西武鉄道」では、当初この区間に駅を設置する予定はなく、接続する旧「営団地下鉄」との「相互乗り入れ」を行うつもりでいましたが、前述の工事遅れにより、1983年(昭和58年)にいち早く「新桜台-小竹向原」間をデビューさせることになってしまいました。
新桜台駅1番出口
お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、この時点で「西武鉄道の路線でありながら、西武鉄道の他の駅と一切接続できない」という、通常ではあり得ない状態が完成したわけですね。
そして、当然のことながら「西武鉄道の路線なのに、営団の車両しか走れない」ため、「練馬駅」工事が完了するまでの期間(1994年(平成6年)の12月7日まで)は、「営団」に保守などの費用を払う形で「車両を借りて運営」していたのです。
この期間、駅の内装はさながら「営団の駅」のような様子であったそうで、現在でもその名残がそこかしこに見られますが、このような経緯のせいもあってか、「乗り入れしている路線になんらかのトラブル(ダイヤの乱れや運休)などが生じた場合、自動的に当駅も運休になる」というのが最大の問題点でしょう。
ただし、駅近辺から徒歩圏内に「江古田駅」や「桜台駅」が存在するので、地元住民の中には「当エリアに住んでいても、日常的にこの駅を利用しない」人もおり、かろうじて「陸の孤島」状態は避けられているようですね。
さて、この駅の不思議な経緯をご紹介した後は、街の歴史に行ってみましょう!
新桜台駅エレベーター出口
新桜台駅周辺の街の歴史
さて、続いては駅のある「桜台」に関するお話、と行きたい所ですが、概要となる部分は「西武池袋線 桜台駅」の回を見ていただくとして、今回新たにご紹介したいのは「桜台」が経験した「住居表示」に関するお話。
「一丁目~六丁目」まで存在する「桜台」で、この「住居表示」が行われたのは「四丁目~六丁目」の後半部分となり、それ以前は「南町三丁目・四丁目」という地名でした。(一丁目~三丁目は「住居表示」ではなく、それ以前に行われた「地番整理」により成立)
この「住居表示」が行われたのは1963年(昭和38年)のことでしたが、なんとこの「桜台四丁目~六丁目」が栄えある「都内第1号」なのだそう。
新桜台駅周辺の様子
ここまで来て「地番整理と住居表示って何か違うの?ややこしいな?」と感じた方もいらっしゃるかと思いますので軽く解説しておくと、「地番」というのは、不動産取引などに登場する「登記上の土地の位置に付けられた番号」のことであり、主に「法務局」などで「法律上の住所」として使用するものです。
それに対して「住居表示」というのは「法律によって定められた住所の表し方のひとつ」に過ぎず、基本的には「市町村」が定めているものです。(厳密にいえば、どちらも「住所」を表していることに変わりはないのですが)
一見同じように見えるこのふたつですが、明確な違いがあります。
それは「地番は一度成立すれば、消滅することはない」という点です。
(そのために「法律上の住所」として使用できるわけですね)
実はこの「住居表示」、かつては多くの歴史的な地名を消滅させた「地名殺し」として有名だったりもします。(このタウン情報でもたびたび登場しています)
さらには、この「桜台」のように「地番整理と住居表示が半分ずつ」という状況は非常に珍しい例なのだそうですよ。
新桜台駅周辺の商業施設
今回の「新桜台駅」エリアの商業施設に関してですが、「西武線」では数少ない「完全地下駅」のため、地下鉄の駅と同様の「駅前らしくない駅前」となっています。
しかし、駅出口から「環七通り」を渡ってすぐの所には、このエリアの「生命線」となるであろうスーパー「ライフ新桜台駅前店」と「栄町本通り」の入り口がありますので、日用品の買い物環境は十分そろっています。
ライフ新桜台駅前店
「栄町本通り」入口
ちなみにこの「栄町本通り」をそのまままっすぐ進んでいくと、以前ご紹介した「西武池袋線江古田駅」にも行けてしまうので、お買い物の際にはこちらに向かう地元住民の方も多いのだとか。
西武池袋線江古田駅へ続く「栄町本通り」
ウエルシア 練馬桜台店
新桜台駅周辺の観光スポット
今回の観光スポットは、これまたかなりの「極小スポット」です。
実は現在の「練馬区」は、1947年(昭和22年)に「板橋区」から独立した歴史の新しい区なのですが、今回のスポットはこの独立の際に「練馬区役所」が置かれた地である「練馬区役所発祥の地」をご紹介します。
(現在は小学校となっており、校門の脇に碑が建っています)
「練馬区役所発祥の地」の記念碑
独立以前の「板橋区」在籍時代、地元住民にとっての悩みの種は「区役所までの道のりが非常に遠く、行政サービスが受けづらかったこと」でした。
現在、23区内の人口では第2位となっている「練馬区」を含むほど広大な区であった「板橋区」ですから、私たちの想像を超えるほどの不便な環境であったことは間違いないでしょう。
当時の地元住民の悲願であった「練馬区」の独立を今に伝える碑は、このエリアに住もうと考えている方にとって一見の価値ありですよ。
区立開進第三小学校と正久保通り
練馬区役所発祥の地(区立開進第三小学校)
176-0002 練馬区桜台2-3-8
※現在は学校施設であるため、ご覧になる際はご配慮をお願いします。
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新桜台駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「新桜台駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリア最大の特徴が「アクセス・買い物環境においては「桜台駅」「江古田駅」を用いる必要があるものの、落ち着いた住環境がそろっているので住みやすく治安も良い」であるという点です。
ここまでご覧いただいた方にとっては、このエリアのアクセス面において「積極的に新桜台駅を使用するメリットがない」ことはもはや常識ですね。
ですので、逆に23区内では珍しい「車での移動」を考えている方にとっては、大通りと接続しやすいこのエリアはかなりオススメです。
新桜台駅前の環七通り
環七通り沿いに建つ「ローレルコート練馬新桜台
続く「買い物環境」においても、前述の通り「周辺駅に依存する形」となってしまいますが、移動の面さえ目をつぶれば「充実している」といっても差し支えないと思われます。
物件の傾向としては、どちらかと言えば「ファミリー向け」のエリアに見えますが、一人暮らしの方にもかなりオススメできます!
(この界隈では「自家用車を所有するファミリー層」向けの物件も豊富)
これらを踏まえているのか「西武線」沿線の中では、お家賃・物件価格は若干「お安め」の設定となっているのもメリットのひとつかもしれません。
加えて治安も良いのですから、これはかなりの「穴場」と感じるかもしれませんが、大通りを外れると人通りも少なく、夜道も暗くなるので若干の注意は怠らないようにしたい所ですね。
新桜台駅周辺の住宅街の様子
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【関連周辺情報】
・学生の街「江古田」駅はファミリーにも便利で人気な街(活気あふれる古き良き地元感)
・閑静な住宅街と治安の良さが魅力的な有楽町線・副都心線「氷川台」駅
新桜台駅周辺地図
新桜台駅周辺の学区域情報
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/shochu/gakkuiki/index.html
(練馬区役所ホームページ)
新桜台で利用できる路線
西武有楽町線「新桜台駅」
西武池袋線「桜台駅」(徒歩9分)
西武池袋線「江古田駅」(徒歩10分)
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(2024年7月追記)