千川通りの桜は絶景！西武池袋線「桜台」駅の魅力とは！？Vol.1
今がまさに旬！とは若干言い難いですが、春の楽しみのひとつといえば、やはり「桜」ですよね。
そんな日本人の琴線に触れる花「桜」にちなんだ地名の中でも、この駅名を思い出す人も多いのが西武池袋線「桜台駅」です。
今回のタウン情報は、この「桜台駅」をご紹介します。
それでは、いつもと同様に、駅・街の歴史から、このエリアの持つ魅力に迫ってみましょう！
桜台駅北口
千川通りの夜桜
「桜台駅」の駅・街の歴史
これまでにご紹介した、西武池袋線の他の駅同様に、旧「武蔵野鉄道」時代の「武蔵野線」（JR武蔵野線とは全く関係はありません）所属駅として、1936年（昭和11年）にデビューを迎えたのが、この「桜台駅」です。
しかし、「武蔵野線」自体の開業から遅れること20年後のデビューとなったのは、この「桜台駅」が「既存路線内に新設された駅」であることが関係します。（「武蔵野線」全線開通は1929年（昭和4年）のことでした）
大正時代～昭和初期以降、現在の都心地域に必要とされる条件が目まぐるしく変化する中で、首都圏を走る鉄道や駅に求められるものは「大容量路線化」でした。
ダイヤの本数を大幅に増やすことや、場合によっては新路線を建築・整備するような、ドラスティックで高コストな施策とは別に、すでに全線開通が済んでいた路線が行う施策がこの「既存路線への駅の新設」だったのです。
言い換えるならば「駅と駅の間を縮める」施策ですね。
桜台駅前の千川通り①
街の歴史とも前後しますが、現在「桜台駅」が存在する「練馬区」は「板橋区」から分離・独立した地域。（「練馬区」成立は駅誕生よりも後の1947年）
そのため「練馬区」は、都心の中でも発展・人口増加のスピードは他に比べて群を抜いていたことは間違いありません。
そんな沿線住民の発展を後押しする役目を担い、スタートした「桜台駅」でしたが、デビューからわずか9年で、激化する戦争の影響もあり戦時休止となります。（戦時休止は1945年（昭和20年）、終戦まで半年余りのことでした）
しかし、3年後の1948年（昭和23年）に「桜台駅」は不死鳥のごとくよみがえります。
なんと、他の西部池袋線（旧武蔵野線）の中で、戦時休止から営業が再開されたのは、この「桜台駅」だけだったのですから、その不死鳥ぶりがお分かりいただけるかと思います。
さて、次は「桜台」という地域の歴史を見ていきましょう。
桜台駅南口
「桜台駅」を有するこのエリアは、元々「練馬南町」という名称であり、前述の通り「板橋区」に属していた地域です。（当時は練馬南町一～三丁目の一部でした）
では「桜台」という地名はどこから？という疑問にお答えすると、実にシンプルに「駅名から名付けた」という回答になります。
旧南町二丁目が桜台一～三丁目に変更（地番整理によるもの）となったのは1962年（昭和37年）のことで、翌年にはおなじみとなった「住居表示」の実施により四～六丁目までが成立し、そのまま現在も桜台は一～六丁目までの区分となっています。
ただし、桜台一～三丁目は20年以上後の1987年（昭和62年）にようやく住居表示が実施されており、行政による整備にズレがある地域でもあります。
なかなか尽きない歴史のお話も、一旦ここらで切り上げ、次に行ってみましょう！
桜台駅前の千川通り②
桜台駅周辺の商業施設
「桜台駅」周辺エリアの商業施設は、比較的小～中規模のものが多く、駅周辺やすぐ近くの千川通り、桜台三丁目にとっては最寄り駅となる東京メトロ有楽町線・副都心線の「氷川台駅」周辺など、商業施設が密集している箇所があるのが特徴です。
駅周辺においては、北口すぐの所にある「西友桜台店」が夜23:00までの営業となり、周辺住民にとって買い物の中心地として親しまれています。
西友桜台店
桜台駅周辺の観光スポット
こちらのタウン情報をご覧の皆様は、子どものころ、どんな子ども時代を過ごしていましたか？おそらく皆様が思い浮かべたのは、学校に通っていたころの自分ではないかと思います。
今回の観光スポットは、そんな懐かしい雰囲気を思い起こすことができる、とある「博物館」のお話です。
「桜台駅」南口から、千川通り、そして環七通りを越えて歩くとたどり着くのが「唐澤博物館」、入り口には昔懐かしい「二宮金次郎」像がお出迎えする、ノスタルジックな雰囲気の建物です。
唐澤博物館① 二宮金次郎像
こちらには教育学や教育史を研究したことで知られる「唐澤富太郎」氏の、その研究における資料の内、およそ7000点を超えるものを展示している博物館で、そのほとんどが実際の学校など、教育現場で使用されていたもの。
時代は変わっても、子どもたちを取り巻く環境が変わっても、よく学び、よく遊んだ、誰もが持っていた懐かしい「思い出」は変わらないのでは？
そんなことを感じさせてくれる、実に面白い観光スポットです。
唐澤博物館②
唐澤博物館③
桜台駅周辺の地域の小中学校学区情報
多くの住宅・物件があり、住みやすく定着しやすい地域であるこのエリア、実は「学校」が多く存在するエリアのひとつでもあります。
こちらでは、そんな「桜台」エリアの、気になる学区情報をご紹介しましょう。
「桜台駅」周辺となる地域は住所的に「練馬区桜台一～六丁目」にあたります。
まずは「桜台一~三丁目」の小中学校学区をご紹介しましょう。
このエリアは一・二丁目全域と三丁目の1～7番、12～48番で「区立開進第三小学校」と「区立開進第三中学校」が指定学区です。
残る三丁目のその他の区域のみ「区立開進第四小学校」と「区立開進第四中学校」が指定学区となりますのでご注意ください。
次に「桜台四～六丁目」ですが、こちらは小学校のみ全域で「区立開進第二小学校」となっています。
中学校においては、四丁目と五丁目の1～25番、41～45番が「区立開進第二中学校」、五丁目の残る区域と六丁目全域が「区立開進第三中学校」が指定学区となります。（違いは数字だけとなりますのでご注意ください）
（学区や制度のご確認は「練馬区」にお問い合わせください。）
桜台駅周辺の地元商店街情報
「桜台駅」周辺エリアが持っている「アットホームな雰囲気」の由縁は、実はここにあるのでは？今回は「練馬区桜台商業協同組合」をご紹介しましょう。
駅南口に位置する、もはや「桜台」の顔ともいうべき千川通りを中心に、駅北口の方まで100件近い所属会員を誇るこの「桜台商業協同組合」では、毎年多くの動員がある「さくら祭り」をはじめ、近隣の商店街とも合同で様々なイベントを中心に積極的な展開を行っており、周辺住民から親しまれています。
お隣駅となる「江古田駅」「練馬駅」をはじめ、このエリア周辺は非常に多くの商店街があり、まさに商店街激戦区！ともいえるこの場所で、1955年の発足から発展を続けている「桜台商業協同組合」、地元に根差すならまずはここから！といえるハズせないポイントですね。
練馬区桜台商業協同組合①
練馬区桜台商業協同組合②
桜台駅周辺の住宅情報・街の情報・住みやすさ
これまでご紹介した情報からも、「住まい選びの穴場感」があふれている観のある「桜台駅」周辺エリア。
それでは、お待ちかねの住みやすさに関する情報、行ってみましょう！
このエリアの大きな特徴が「静かできれいな街を住民の連携で実現している」という点です。
このエリアに住んでいた方の話の多くが「ごみの分別の優秀さ」に触れている所でもその特徴がうかがえますね。
住宅が多い地域は、どんなに住民が汚さないようにしても、連携が行き届かずに集積所周りが汚くなったりすることがありますが、ことこのエリアに関しては住民同士の連携が高いレベルで実現しており、街を歩いてみても本当に「キレイ」です。
住民同士の連携が成り立つ、ということは、コミュニケーションが大いにあるということですので、どちらかといえばファミリー層向けの土地柄と言えます。
さらに「子どもを育てるための環境が整っている」のも欠かせないポイント。統計によると練馬区のパトロールカー巡回率は世界トップレベルにあり、治安が非常に良いのと交通ルールに厳しいのも子育てには好都合でしょう。
デメリットらしいデメリットが存在しない稀有なエリアですが、若干ですが「街に選ばれる」感があるのがデメリットかもしれません
キレイで静かな街を、住民全体の協力で実現している住まいの穴場「桜台駅」周辺エリア。
機会があればぜひとも住んでみてはいかがでしょうか？
千川通りにある「桜の碑」
【関連周辺情報】
・西武有楽町線「新桜台駅」は自然の多い住宅街でファミリーにおすすめ
・住まいとしては最高クラスの環境！「石神井公園駅」の魅力とは！？
桜台駅周辺地図
桜台駅周辺の学区域情報
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/shochu/gakkuiki/index.html
（練馬区役所ホームページ）
桜台で利用できる路線
西武池袋線「桜台駅」
西武有楽町線「新桜台駅」
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