日本文化と相撲の街、両国駅の住みやすさは?
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや便利な情報をお届けする「タウン情報」へようこそ!
今回は初登場となる「墨田区」の駅から、大相撲でもおなじみとなった「両国駅」をセレクトしてみました。(今回は「大江戸線」ではなくJR「総武線・中央線」として取り扱います)
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この「両国駅」周辺エリアは、日本人なら誰もが知る通り(近年では日本通の外国人の方も把握していらっしゃいますが)、国技「相撲」の殿堂とも言える「両国国技館」があるエリアです。
両国国技館
しかし、かつては同じ「台東区」の「蔵前」2丁目に存在した「蔵前国技館」の方が、相撲だけでなくプロレスの興行などで馴染みが深い世代もいらっしゃることでしょう。(筆者も実はそういう世代であったりします)
さて、まどろっこしい前置きは抜きにして、早速「駅・街の歴史」から行ってみましょう!
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「両国駅」の駅・街の歴史
当タウン情報においては、どちらかといえば「サブ」のような扱いで登場することが多いJR「中央線・総武線」ですが、その長い歴史を取り上げてしまうとあっという間に紙面が埋まってしまいますので、あえてここでは「両国駅」のみに対象を絞ってご紹介していきましょう。
厳密に言えば、この「両国駅」という名称ではないものの、当時はまだ「私鉄」であった「総武鉄道」によって、栄えある「ターミナル駅」として「両国橋駅」がデビューしたのは1904年(明治37年)のこと。
実はこの当時、わずか数年での解消とはなりますが、現在もその名を残す「東武鉄道」も「亀戸線」経由でこの駅に乗り入れを行っており、この時点では「総武・東武」両鉄道路線における「ターミナル駅」の重責を背負っていた「駅」でありました。(「東武鉄道」の乗り入れは1910年(明治43年)に終了)
しかも、現在の「錦糸町駅」にあたる「本所駅」からこの「両国橋駅」までの区間は、同路線において「最後に建設」を行った区間であり、すでに市街地となっていた周辺地域のため「日本で最初の高架区間」として建設された区間でもあるのです。
両国駅
その後、このタウン情報でも多く登場する1923年(大正12年)の「関東大震災」でこの初代駅舎は焼失してしまいますが、わずか1ヶ月後には被害を乗り越え運転を再開するという離れ業を演じます。
しかし、焼失の影響は大きく、震災から6年後の1929年(昭和4年)には新駅舎(2代目)に駅機能が移転、これがきっかけとなった訳ではありませんが、現在知られている「両国駅」へ改称(1931年(昭和6年)10月1日)、という流れになります。
続いて、駅のある「墨田区横網」について。
おそらくですが、この町名は多くの方が「二度見・三度見」していることでしょう。
よくみて見るとわかりますが「よこづな」ではなく「よこあみ」になっていますよね?
「わざと付けたんじゃないの?」と思う方もいらっしゃいますが、この地名は「江戸時代」から残る「由緒正しい地名」のひとつであり、決して「横綱」との混同を狙って付けられた名称ではありません。
実は「相撲」において「横綱」という地位ができたのは「江戸時代後期」であり、当時は番付の最高位である「大関」の中で「横綱免許」を持っている人が名乗った「名誉職」でしかなく、正式に番付上の最高位に「横綱」が来るようになったのは「明治時代」なので、たまたま「横綱」とかぶる地名だったというだけなんですね。
と地名の問題が一応解決した所で、続いてこのエリアのシンボルとも言える「両国国技館」の歴史にも迫ってみましょうか。
冒頭でもご紹介した「蔵前国技館」から、現在の「両国国技館」へ大相撲興行が引き継がれたのは1985年(昭和60年)ですが、実はこの「両国国技館」は「2代目」であることを、ごぞんじの方はほとんどいらっしゃらないでしょう。
この、先代となる「初代両国国技館」は現在の位置とは異なり、1833年(天保4年)から境内で相撲興行が催されてきた「回向院」(駅前の「国技館通り」から「京葉道路」を渡った所にある仏教寺院)にあったのだとか。
しかも、この「初代両国国技館」を設計したのは「東京駅」の回でも登場した、当代きっての建築家「辰野金吾」氏とその教え子である「葛西萬司」氏だというのだから驚きですね。(「辰野金吾」氏は他にも「日本銀行本店」などを手がけています)
2度の火災に見舞われるなどの苦難の道のりを歩んだ「初代国技館」でしたが、戦時中・戦後と2度の接収にも遭遇し、全てが解除された1952年(昭和27年)以降「国技館として」の使用を断念、すでに建設が始まっていた「蔵前国技館」へとバトンを託すことになったのです。
両国駅構内
さて、それぞれの「歴史」に関してはこれぐらいにして、次のセクションへまいりましょう!
両国駅周辺の商業施設
このエリアは、前述の「両国国技館」をはじめ、「駅北側」には規模の大きい建物が多いのですが、名所を多く抱えるエリアらしく「飲食店」の数が非常に多くなっているエリアです。
そして、予想通りという方も多いでしょうが、それらのお店の多くが「質・味はもちろんのこと、量が多く設定されたメニュー」をウリにしています。
(「力士の街」ということもあってか、大きいサイズを取り扱う服屋さんなどもチラホラ)
しかし、「清澄通り」(「大江戸線」の上を走る通り)を超えた先には、碁盤状の区画に住宅街や住民をターゲットにしたお店が多く存在し、日々の買い物に便利な環境も十分に揃っています。
もちろん、所々に「相撲部屋」があるので、通常の「住宅街」とはちょっと違った様相にもなっていますよ?
両国駅前
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両国駅周辺の観光スポット
さて、今回の観光スポットは、これまで何度も取り上げてきた「国技館」ではなく、先ほど「初代国技館」があった、とご説明した「回向院(えこういん)」をご紹介してみましょう。
回向院
この「回向院」は、以前もタウン情報に登場した「明暦の大火(別名:振袖火事)」における膨大な数の犠牲者を弔う「万人塚」がその始まりであり、人はもちろんのこと動物などあらゆる「生あるもの」を供養するという理念から、犬・猫などペットや小鳥などのお墓などがあることでも有名です。
しかも、皆さんごぞんじの「義賊」である「鼠小僧次郎吉」のお墓もあるのです。(別院である「南千住回向院」には有名な「吉田松陰」のお墓もあるそう)
実はこの「鼠小僧のお墓」ですが、かなり独特な「ご利益のもらい方」があるそうで、実際に足を運ぶ際は「小袋」の類を持っていくと良いでしょう。
(サプライズの意味も込めて、その「もらい方」はあえてここでは紹介しませんが、「鼠小僧」が「盗賊」だということは覚えておいてくださいね?)
この他にも、「回向院」のすぐ近くには「両国花火資料館」や「吉良上野介邸裏門跡(忠臣蔵討ち入りの舞台)」など、歴史を感じられるスポットも多くあるので、興味がある方は1日散策してみるのもオススメですよ!
回向院にある力塚
回向院
住所:墨田区両国2-8-10
両国駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「両国駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリア最大の特徴が「高いアクセス性と最良レベルの治安の良さを併せ持ち、基本的には観光エリアだが少し離れると静かな住宅街が広がるエリア」という点です。
実際に居住するエリアにもよりますが、前述の通り「JRの駅」と「大江戸線の駅」は離れているものの、都合3路線が使えるメリットは大きいものでしょう。
ただし、実際に足を運んだ方ならお分かりでしょうが、かなり交通量が多い「清澄通り」はその道幅も非常に広く、徒歩による移動はかなり距離を歩くことにもなるでしょう。
清澄通り
実際、駅周辺から少し歩かないと「住宅街」にたどり着けないので、日常的な移動手段として「自転車」を用意する方が無難かもしれません。
しかし、どちらかといえば「観光」優位のエリアであり、人目も多く夜も明るいので23区内でも治安は最高レベルです。
(ただし、日本文化と深いつながりを持つ観光地ですので、平日から外国人観光客が多く見られるスポットでもあります)
江戸東京博物館
やはり、何かあった時に「心強さ」を感じられる「力士」の皆さんが街中でも多く見かけられるので、その安心感がこのエリアの治安に結びついているのではないでしょうか?
ただ、「買い物環境」に関しては少し工夫が必要でしょう。
地元住民の中には、日常的な買い物は「錦糸町」へ向かい、電化製品などの買い物の場合は「秋葉原」へ足を運ぶのが王道パターンとなっているようですので、「アクセス性の良さ」をうまく利用するなどの一工夫があれば、かなり快適な街になると思いますよ?
出羽の海部屋
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伝統の「国技」に根ざした、多くの日本文化を体感できる「両国駅」周辺エリア。
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【周辺「住みやすさ」情報】
電気街&ポップカルチャーの中心地、「秋葉原駅」の住みやすさは?
両国駅周辺地図
両国駅周辺の学区域情報
https://www.city.sumida.lg.jp/kosodate_kyouiku/kyouiku/school/gakkou_kihon/tuugaku_kuiki.html
(墨田区のホームページ)
両国で利用できる路線
JR中央・総武線「両国駅」
都営大江戸線「両国駅」
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(2024年10月追記)