「新板橋」駅は交通利便性もよく要注目エリア!
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今回は徐々に登場回数を伸ばしている「都営三田線」の「新板橋駅」をお送りします。
当タウン情報を色々ご覧の方であれば、「あれ?ひょっとして『駅名に板橋を含む駅シリーズ』の最新作なんじゃ?」と筆者にとって冥利に尽きる言葉が思い浮かぶことでしょう。(本当にそうなら非常に嬉しいです!)
実はこの「新板橋駅」周辺エリア、そのアクセス性の高さとそぐわない「リーズナブルな家賃・価格相場」から、近年では「穴場」として取り上げられる機会も多くなっている「要注目エリア」なのです。
では、今回初の試みですが、以前から何度も登場している「板橋(地名)」ですので、最初のセクションを「駅・路線・街の歴史」とまとめてしまいましょう!
新板橋駅A3出口
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「新板橋駅」の駅・路線・街の歴史
今回の「新板橋駅」をはじめ、これまでも何度かその経緯をご紹介してきた「都営三田線」ですが、私たちがこの路線を呼ぶときは「都営三田線」という名称を用いることが多いはず。
しかし、厳密に言えば2000年(平成12年)を境に「都営」を省いた「三田線」が正式名称となっており、この事実を知っている・認識している人はあまり多くありません。(この路線が正式に「都営三田線」であったのは実に20年強(1978年(昭和53年)に制定)でしかないのです)
よくよく考えてみると、正式名称が「三田線」になってから20年弱の月日が流れているにも関わらず、一般に定着しているのは「以前の名称」となっている、ある意味不幸な路線なのですね。
なぜこのお話を冒頭に持ってきたのかというと、実はこの「新板橋駅」はまだその呼称が「都営地下鉄6号線」だった1968年(昭和43年)が開業であり、少々乱暴な分け方をすれば「6号線時代が約10年・都営三田線時代が約20年・三田線時代が約20年(継続)」というキリの良い状況であったからです。
(「都営6号線」の中でも最初に開業を迎えた「巣鴨-志村(現高島平)」区間内の駅でもあります)
さて、このような経緯を辿ってきた「新板橋駅」ですが、中には「半世紀近い歴史を持っているのに「新板橋」なの?」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
新板橋駅A1出口
その疑問への回答としては「他の「駅名に板橋が付く駅」の歴史がもっと長い」ためなのですが、ここではそれぞれの開業時期をまとめてご紹介してみましょう。
・JR埼京線「下板橋駅」 1885年(明治18年)開業
・東武東上線「上板橋駅」 1914年(大正3年)開業
・東武東上線「中板橋駅」 1933年(昭和8年)開業
・東武東上線「下板橋駅」 1914年(大正3年)開業
・都営三田線「新板橋駅」 1968年(昭和43年)開業
一番近い「中板橋駅」でも35年前の開業!
残念ながらこれからも「永遠の新参」であり続けるでしょうね。
さて「新板橋駅」の「越えられない壁」を実感していただいた所で、続いては駅のある「板橋区板橋」の歴史に迫っていきましょうか。
以前にも「板橋駅」の回を中心に登場してきた「板橋区板橋」ですが、1932年(昭和9年)の「東京市編入」を機に、広大なエリア(当時の「板橋町」はなんと十丁目まであったとか!)を活かし「板橋区」が成立します。
新板橋駅周辺の様子(中山道と首都高速)
同じような経緯(エリアが広大で、地名の後に「町」が付く)で「区」となった「練馬区(練馬町)」よりも15年ほど早く「区へ昇格」していた「板橋」ですが、これ以降「町名」としての範囲は徐々に縮まってしまうのです。
ただし、この旧「板橋町一丁目〜十丁目」は、現在の「(町名としての)板橋一丁目〜四丁目」とは若干異なる地域となっており、駅のある現「板橋一丁目・二丁目」のみ、旧「板橋町一丁目」との被りがある程度なのだとか。
と予備知識はさておき、次は現在の「板橋一丁目〜四丁目」について。
現在の形に再編されたのは、タウン情報でもおなじみとなった1965年(昭和40年)の「住居表示」によるもの。
従来とは異なり、決して「広大」とはいない範囲にはなりましたが、驚くべきことにこの「板橋一丁目〜四丁目」の範囲には、なんと3つもの鉄道駅(駅名が違う)があり、今回の「新板橋駅」を要する「三田線」に至っては「ほぼ中心部を通っている」ため、かなり交通利便性の高いエリアなんですね。(ギリギリ外れてはいるが「下板橋駅」も境界からわずか数メートルの位置にある)
では、久々の「板橋」に関するお話はこれぐらいにして、次のセクションへまいりましょう!
新板橋駅A1出口の横の階段(下がったところに住宅街が広がります)
新板橋駅周辺の商業施設
今回の「新板橋」エリアですが、首都高速下を走る「都営三田線」の特性上、駅出口周辺も大きく開けているとは決して言えない状況であり、駅前でありながらわりかし静かな印象さえ受けます。
しかし、駅の南側は徒歩圏内に「板橋駅」が存在するため、お店やスーパーの数は決して少なくなく、買い物環境を含めた利便性は高い、と言えます。(板橋駅方面まで出れば商店街などもあるので、日用品や食料には事欠かないでしょうね)
ただし、駅の北側においてはこの限りではなく、ほぼ唯一の「商業施設」となるのがスーパー「ライフ 板橋店」で、それ以降は閑静な住宅街が広がっています。
ライフ 板橋店
このようにエリア内でも住む場所によっては買い物環境がガラッと異なるのも、この「新板橋駅」エリアの特徴と言えるでしょうね。
埼京線板橋駅へ向かうメトロ通り
新板橋駅周辺の観光スポット
さて、今回の観光スポットは、「加賀百万石」としてその名を知られた「加賀藩前田家」に関する「跡地」が登場です。
都立加賀公園
歴史の授業に興味のなかった方でも、一度は耳にしたことがある「徳川幕府」。
この「幕府」が諸国の大名の反乱を防ぐため、実施した独自の制度に「参勤交代」(大名(とその家臣たち)が、幕府のある江戸と自身の領地を一年ごとに行き来しなければならないというもの、ただし正室(夫人の中でも一番くらいが高い)と自身の世継ぎはずっと江戸に住まなければならない)というものがあります。
いくら百万石を誇り、幕府との密接な関係性を持つ加賀藩前田家とは言え、この制度を免除されるわけではありませんでしたが、江戸での屋敷を建てるため幕府から広大な土地を与えられた前田家は、この地に今回ご紹介するスポット「加賀前田家下屋敷」を建設したのです。
驚くべきことに、この「下屋敷」の敷地は約21万8千坪(!)というのだからびっくりした方も多いでしょうね。(実は現在の「板橋四丁目」や「板橋一丁目・三丁目」の一部、お隣「板橋区加賀一丁目〜二丁目」の全てがこの敷地内だったのだそう)
現在は「区立加賀公園」の築山跡に、石碑と案内板が建てられているのみ、と慎ましいものですが、あまりのギャップに当時のスケールが想像できない人も多いことでしょう。(「加賀」や「金沢」などの地名が残っているのもこの関係です)
築山跡の石碑と案内板
案内板
築山跡
駅からは少し距離がありますが、緑が多く落ち着いた雰囲気を持つ場所ですので、静かにのんびりとした時間を過ごしたい方にとってはかなりオススメのスポットとなっていますよ。
加賀前田家下屋敷跡(平尾邸)
住所:板橋区板橋四丁目49-23(加賀公園敷地内)
新板橋駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「新板橋駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリア最大の特徴が「徒歩圏内に他の路線駅があるので交通の便が良く、離れてはいるが「板橋駅」周辺の買い物環境も利用できる」という点です。
前述した通り、駅出口からほんのわずかな距離にJR「埼京線板橋駅」があるため、このエリアの住みやすさは大幅に増しています。(住むエリアが駅北側だと距離が開くため日常的に利用するのは少し難しいかもしれませんが)
埼京線板橋駅
アクセス性に限定すれば、「池袋」まで約16分(あくまで車内での時間ですが)、「新宿」までも約24分とかなり優れた部類に入りますね。(行き先が「池袋」の場合は「板橋駅」を利用するのもオススメ!)
日々の買い物に関しても同様で、このエリア単体での利便性、というよりかは「周辺エリアの良い所を上手く利用することが前提」での利便性となるでしょう。
新板橋駅周辺の商店
ただし、「板橋駅」エリアとの大きな違いが「全体的に治安が良い」という点であり、以前ご紹介した「滝野川地区」や駅北側にあたる「板橋四丁目」が該当しています。(基本的に閑静な住宅街は概ね治安が良いものです)
少し注意が必要なのが「健康面」でしょう。
「三田線」上を走る「首都高速」(その下の「中山道」も含む)は交通量が多く、健康面が気になる人にとっては「排気ガス」が心配でしょう。
そのためか、この条件を許容できる方にとっては、かなりオススメできるエリアとなっています。
新板橋駅周辺の住宅街
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新板橋駅周辺地図
新板橋駅周辺の学区域情報
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/000/000388.html
(板橋区役所ホームページより)
新板橋で利用できる路線
都営三田線 「新板橋駅」
JR埼京線 「板橋駅」(徒歩約5分)
東武東上線 「下板橋駅」(徒歩約9分)
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(2024年8月再追記)