「江戸川橋駅」は「好ロケーション」で「隠れた都内の穴場」
「都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや便利な情報をお届けする「タウン情報」へようこそ!
今回はこの「タウン情報」では久々となる「文京区」の駅から「東京メトロ有楽町線」に属する「江戸川橋駅」が登場です。
懐かしい歌のタイトルとして、その名を全国に知らしめた「神田川」。
その川にかかる「江戸川橋」を駅名にしたこちらの駅は、「文京区」と「新宿区」の境も近く、周辺には「東京ドームシティ」を擁する「水道橋駅」や、隣には皇居のある「九段下」方面へつながる「飯田橋駅」があるなど、かなりの好ロケーションを誇るエリアなのです。
江戸川橋駅近くを流れる神田川
隣駅の飯田橋駅
ではさっそく、初登場の「江戸川橋駅」と街の歴史から行ってみましょうか。
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「江戸川橋駅」の駅・街の歴史
今回の主役「江戸川橋駅」が属するのは、これまでも多くの登場回数を誇る「東京メトロ副都心線」と一部(「小竹向原-池袋」間)を共有する「有楽町線」。
有楽町線①
しかし、この両路線でいえば、すでに何度もご紹介した通り「有楽町線の方が先輩(開業が先)」であり、規模的にも「倍以上長い(約28km)」状況。
実は、そんな「有楽町線」のちょうどへそ?にあたるのが、何を隠そうこの「江戸川橋駅」なんですね。(起点となる「和光市」から14.8km離れた地点にある)
有楽町線②
ちょっとした「有楽町線」豆知識のあとは、ようやく駅の歴史に入っていくわけですが、この「江戸川橋駅」が開業したのは1974年(昭和49年)のこと。
と、いうことは、この駅も栄えある「路線と同時にデビューした最古参駅」なのですが、その割には「他の駅に比べ、知名度が低い」というあまり嬉しくない「特徴」を持っています。
その立地から見ても、前述のような「好ロケーション」を誇る駅だけに、もっと認知されていてもおかしくないはず、なのですが、これはいったいどうしてなのでしょうか?
江戸川橋駅改札
一説によると、その理由に挙げられるのが「駅名」なのではないか?と言われているのだとか。
実は、近辺を流れる「神田川」は、かつて「江戸川」と呼ばれており、少々ややこしいのですが、現在存在している「江戸川」とは、名前は同じでも全く別の川でありました。
その頃にかけられた橋が「江戸川橋」なのですが、どういうわけか駅名だけが「江戸川橋」のままで、後に川自体の名前が「神田川」に変わり、しかも同名の別の川が都内に流れているため混同され「印象に残りにくい」というのが、その説の全貌です。(あくまで仮説の域を出ませんが)
江戸川橋駅3番出口
実際、駅のある場所の地名は、現在「文京区関口」となっていますが、かつては近辺の広い範囲が「江戸川」という町名でした。
しかし、河川名の変更に前後する形で町名が次々と変更され、この地から次々と「江戸川」の名が消えてしまったことも遠因でしょう。(現在は公園や学校などにも「江戸川」の名が残っている程度)
江戸川の名前が残る「江戸川公園」①
「江戸川公園」②
「江戸川公園」③周辺の名所が表示されています
このように「駅」の問題点を洗い出していたら、自然と「街の歴史」に話が変わってきていますが、そのまま続けていきましょうか。
この駅のある「文京区関口」ですが、実はこちらの名前の由来にも「水」が関係している可能性があるのだとか。
どういうことかというと、かつてこの辺りには「神田上水」を「神田川」に分流するための「堰(せき)」(ダムや水門とは異なり「堤防」の形を取らずに「河川の流れを制御する施設」のこと)が存在しており、そこから「関口」と名付けられたという説があるのです。(その地名から「河口堰」だった可能性も)
ここまでの話を聞けば、このエリアが「川」や「水」と非常になじみの深い地域であることがお分かりいただけたと思います。
江戸川橋駅周辺に設置されている「旧町名案内」
文京区総合福祉センターにある「神田上水旧白堀跡」の記録
では、紙面にも限りがありますので、次のセクションへ行きましょう!
江戸川橋駅周辺の商業施設
このエリアにおける商業施設に関していえば、駅と並行するように走る「目白通り・新目白通り」の境になる「江戸川橋」近辺が一番充実しています。
新目白通り
江戸川橋交差点
ただし、その中心となるのはおびただしい数の「飲食店」であり、日用品の買い物においては、駅からも近い「地蔵通り商店街」がメインとなるでしょう。
地蔵通り商店街①
地蔵通り商店街②
この名前で「もしや?」と思った方もいらっしゃるでしょうが、皆さんの頭に浮かんだ「巣鴨地蔵通り商店街」とは、これまた「同名の異なる商店街」でありまして、こちらは「とげぬき地蔵」ではなく「子育て地蔵」が名前の由来。
地蔵通り商店街にある「子育て地蔵」
ただし、駅からも十分徒歩圏内と言える距離に、おなじみのスーパーチェーン店「コモディイイダ」・「マルエツ」や「丸正」がありますので、買い物環境にもかなり恵まれたエリアと言えますよ。
コモディイイダ江戸川橋店
コモディイイダが入る「江戸川橋ビル」には江戸川橋駅1b出口があります
地蔵通り商店街にある「丸正江戸川橋店生鮮館」
江戸川橋駅周辺の観光スポット
さて、今回の観光スポットに入る前に、一つクイズと行きましょう!
問題:今回のエリアをはじめとする「文京区」に多い施設と言えば?
先ほどのセクションでもご紹介した通り、「飲食店」もある意味正解なのですが、ここでの正式な答えはなんと「お寺」!
理由としては諸説ありますが、このエリアはそもそもが「江戸城から目と鼻の先」の区域であるため、徳川将軍家と密接な関係性を持っているだけでなく、死後「東照大権現」という「神」として祀られた「家康」にちなんでか「寺」への優遇措置もしばしば行われていたからでは、と言われているそうです。
「あれ?神様なら神社じゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、この「権現」という神様は「仏や菩薩が、神の姿を借りて現れたもの」とされており、その正体はれっきとした「仏様」であるため、なんですね。
理由が分かった所で、今回は特別に「江戸川橋駅周辺にあるお寺」を駆け足でご紹介していきますね。
まずは「江戸川橋」を渡ってすぐの場所にあるのが「大泉寺」と「永泉寺」。
こちらは「浄土宗」のお寺としては、非常に由緒のあるお寺なのですよ。
大泉寺①
大泉寺②
永泉寺
続いて「目白通り」の反対側を見てみると、最初に見えるのが「還国寺」。
こちらには「戦後の関東落語界」を代表する「古今亭志ん生(5代目)」師匠の墓所があり、現在でも落語ファンの参拝が絶えないそうです。
還国寺
その隣にはごくごく狭い範囲に「智願寺」「妙足院」「清光院」と3連続(「還国寺」を含めると4連続?)でお寺が並んでいる状況です。
妙足院
再び駅のある方面に戻ってくれば、徒歩数分の所には「田中寺」が。
田中寺①
こちらのお寺、決して「たなか」ではなく「でんちゅうじ」と読むのですが、なんとこちらには3代将軍「徳川家光」の眠る霊廟に奉納されたはずの「常夜燈」を見ることができます。(銘には慶安5年(1652年)とあります)
田中寺②
かなりのスピードでしたが、「江戸川橋駅」周辺の弾丸「お寺巡り」はいかがだったでしょうか?
興味の湧いた方は、ゆっくりと各お寺を参拝してみてくださいね。
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江戸川橋駅周辺の住宅情報・街の情報・住みやすさ
さて、最後のセクションは、今回登場した「江戸川橋駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリア最大の特徴が「文京区をはじめとして、4つの区に素早くアクセス可能な好立地に、生活に便利な環境が揃っている」という点です。
まずはその素晴らしすぎる「アクセス性」から解説していくと、お隣となる「飯田橋駅」のいいとこどり(有楽町線を含めると5路線が使える)ができるだけでなく、一大ターミナル駅である「池袋」にも近いという優秀さが光ります。
飯田橋駅地下鉄出口
さらには、こちらも豊富な乗り換えが可能な「永田町駅」や「有楽町駅」にもそのまま行け、なんと19分で「東京駅」にも着いてしまうのですから、まさに「極上」と言えるでしょう。
しかし、そうなると心配になってくるのが「家賃や物件価格」の面かもしれませんが、実はこのエリア、都心のさらに中心部に属していながら「家賃・物件価格水準が安め」に設定されているんです。
江戸川橋駅周辺の街並み
理由としては「ターミナル駅には近いが、自身は単一路線駅であるため」というものと「駅周辺は店舗もさることながら、住居・住宅が非常に多い」という点が大きいでしょう。
もうひとつ、「住まい探し中」の方へ嬉しいポイントをご紹介するならば、「その全域が都内で最も治安の良い文京区である」という点です。
そのため、このエリアはどちらかといえば「単身者(特に女性)向け」の面と「子育て中のファミリー向け」の両面を持っています。(「文京区」は、都内でも有数の「子育てしやすい環境づくり」に力を入れている区です)
ひょっとすると、前述した「駅自体の知名度が低い」ことも、このような極上の環境の「後押し」をしているのかもしれませんね。
プラウド文京関口
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江戸川橋駅周辺地図
江戸川橋駅周辺の学区域情報
小学校
https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/elementaryschool/tuugaku.html
中学校
https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kyoiku/gakko/juniorhighschool/tuugaku.html
(文京区役所ホームページより)
江戸川橋で利用できる路線
東京メトロ有楽町線線「江戸川橋駅」
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(2024年9月追記)