新宿区の中で住宅街も多い「若松河田駅」は住み心地満点!
毎回、都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや街の便利な情報をお届けしている、こちらの「タウン情報」。
今回は、当タウン情報でも徐々に登場回数を伸ばしつつある「都営大江戸線」から「若松河田駅」をお送りします!
若松河田駅河田口出口
古くはすでに廃止された「都電13系統(1970年廃止)」が唯一の交通手段であったエリアで、23区内では、比較的新しい部類に入る駅のひとつです。
しかし「曙橋駅」の回でもご説明した通り、かつては「株式会社フジテレビジョン」の本社が置かれていた「新宿区河田町」がメインエリアであるため、むしろ、かつては「賑やかな印象があった街」、と言えるかもしれません。
「フジテレビ」移転後はうって変わって、「穏やかな住宅地」としての評判が高まってきたこのエリア、今回は満を持して徹底分析してみましょう!
では、さっそく「駅と街の歴史」からスタートです!
「若松河田駅」の駅・街の歴史
これまでも何度かご紹介してきた「都営大江戸線」ですが、元々の計画段階では「東京12号線」という呼称をされていました。
中でも、いち早く「都営12号線」として営業にこぎつけた「光が丘-練馬」区間や、1997年(平成9年)の開業から改称までの数年間を「都営12号線」として過ごした「練馬-新宿」区間は、この「12」がトレードマークだった時代を経験していることになります。
その後、「都営大江戸線」となり、その名称から「12」が消えてしまった後も、何かと縁のある「キーナンバー」として、この「12」は使われ続けているのですが、この路線の歴史の中ではおそらく2000年(平成12年)の「都営大江戸線全線開通」が最も「12」と縁のある出来事だったといえます。
その年号から記憶を呼び戻した方もきっと多いことでしょうが、お察しの通り「都営大江戸線全線開通日」は「平成12年12月12日」のことだったのです。
若松河田駅若松口出口
もちろん、今回の主役である「若松河田駅」もこの日にデビューを迎えており、同路線の中では新しめとなる「都営12号線時代のない駅」となりますね。
(ただし、当タウン情報ではおなじみの「鉄道要覧」では、現在でも「12号線大江戸線」が正式名称となっています)
さて、お話を駅に移す前に、もう少し「大江戸線」の豆知識を。
先ほどもご紹介した「平成12年12月12日」に全線開通したこの路線ですが、実は路線全体が「6の字」に配置されており、「6の字」のちょうど「付け根」に位置する「都庁前駅」が全体の「起点」となっています。
そのため、「環状型運転」で知られる「JR山手線」とは異なり、1周後の「都庁前駅」からは全線が「光が丘駅」へ向かう運行形態を採用しています。
つまり、路線自体は「6の字」状なのですが、通常の「複線」の運行形態と全く同じと考えて良いでしょう。(片道の運行で「都庁前駅」には2度停車する、と考えていいでしょうね)
こうしてみると、とてもややこしいように思えますが、例えば終点である「光が丘駅」から、今回取り上げている「若松河田駅」に向かう場合、そのまま乗車し続けるよりも「都庁前駅」で反対方面の車両に乗り換える方が早く到着します。
こんな風に特徴を生かした使い方が可能になるので、住まいを検討中の方は知っておいて損はない豆知識だと思いますよ?
続いて「街の歴史」、というよりも「駅名に関する」お話を。
実はこの駅名、仮の時点では「若松町」という単独町名が使われていたのです。
若松河田駅周辺
路線名にも採用されている「江戸時代」のこと、この「若松町」は「将軍家」に正月の門松となる「若松」を献上していた土地でありました。
そんな由緒正しい地域とあってか、当時はその名を知られた武将・豪商の武家屋敷や商家が立ち並ぶほどの一等地だったそうです。
それに対し「河田町」は、この当時一面の「田んぼ」だったそうで、この「河」という字も現代の扱いとは異なり「湿地帯」を意味する言葉だったのだとか。
しかし、現代に至ると、当時「フジテレビ本社」が存在した「河田町」に対し、陰に隠れる形となった「若松町」とその明暗は全く逆転してしまいます。
その辺りも考慮した上での「若松駅(仮)」だったのでしょうが、前述の「大江戸線全面開通」に先立ち「フジテレビ」は現在の「お台場」に移転、地元の衰退を危惧した住民たちからの要望もあり「若松河田駅」という駅名に落ち着いた、という経緯があるのです。(実際、駅は「河田町」にあるのも遠因)
というわけで、現駅名に至るまでの経緯をじっくり見てみると、実は「若松町」「河田町」両方の歴史がある程度学べてしまう、という、当タウン情報においてはかなり便利なエピソードをお送りし、次のセクションへ行きましょう!
若松河田駅周辺の商業施設
今回のエリアは、通称「大久保通り」と呼ばれる「都道433号線(神楽坂高円寺線)」が、ちょうど本線から分岐した辺りとなり、商業施設という視点から見ると「ロードサイド店が中心のエリア」ということができます。
大久保通り
ただし、駅近辺まで住宅地が多く、マンションやアパートなどの物件も多いので、日々の買い物に便利な「スーパー」や個人商店も徒歩圏内をはじめ充実しており、住みやすいエリアの特性はそろっていますのでオススメです!
(警察署や大学病院が駅から近いのもかなりのオススメポイント!)
もうひとつのポイントとしては「コンビニの数が豊富」であるという点。
あまり広くない地域ですが、(ブランドの)好みによって利用するお店を選べるほど数多くのコンビニが乱立しているので、一日一度は必ず行く!というようなコンビニ好きの方にもオススメのエリアとなっていますよ。
ライフ若松河田駅前店
若松河田駅周辺の観光スポット
さて、今回の観光スポットは、皆さんもごぞんじ「天下の悪法」として知られる「生類憐みの令」の舞台のひとつとなった「大久保の犬御用屋敷跡」です。
ただ、ご紹介する前に、この「生類憐みの令」に関する意外な一面を。
実はこの法令、江戸時代以前の「戦(いくさ)の時代」を引きずっていた「荒々しい人々の心」を「他者をいつくしみ、大切にする平和な時代に合うもの」にするために発令されたものだったというのが現在の定説となっているそうです。
さらに、その対象は犬だけでなくさまざまな動物や、私たち人間すら含んでおり、捨て子や病人の保護を行うなど「福祉政策」としての側面もあったのだとか。
そしてこの場所をはじめ、「四ツ谷・中野」を含んだ3カ所に、犬を収容するための「犬御用屋敷」を建設、飼い主がいない犬を保護するようになったのですが、その数何と「十万匹」というのだから驚きですよね?
現在では跡地となる場所に、史跡としての由来を示す看板があるだけですが、誰もが歴史の教科書で学んだことのある出来事の「実際の舞台」を気軽に体感できるスポットとして、足を運ぶ人も少なくないようです。(駅「河田口」から徒歩数十メートルと非常に近い)
もちろん、現在ではその痕跡をうかがい知ることはできませんが、この一角にかつて「あふれんばかりの犬が住んでいた」ことに思いを馳せてみるのもまた一興かもしれませんよ?
こちら、新宿区立若松区民センターの駐輪場付近に「大久保の犬御用屋敷跡」の看板があります
若松河田駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「若松河田駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリア最大の特徴が「都心の主要駅すべてに最大30分以内で到着できる優れたアクセス性に、住まいとして良好な環境を併せ持つ好エリア」である点でしょう。
れっきとした「新宿区」ですので、「新宿駅」に近く日常的に利用が可能な距離(電車で10分以内)であるのはもちろんのこと、「東京・渋谷・池袋・上野」といった都心を代表する各駅にもおよそ20分程度で到着できるアクセスの良さは文句のつけ所がないはずです!
若松河田駅周辺の住宅街
そして、かつてこの地に「フジテレビ本社」が存在した時代から続く「商店街」などの買い物環境、警察署が近く夜道が明るいため必然的に良好となる「治安面」や、万一の際も「大学病院」や「国立国際医療研究センター」を擁するなど、「住みやすい」ポイントがめじろ押し!
となると気になってしまうのが「家賃相場・物件価格帯」ですが、このエリアは「新宿駅」周辺から比べなぜか「1~2クラス下」の価格設定がされていますので心配無用です!
ただし、一点注意が必要となるのが、一部の「アップダウンが激しい区域」であり、自転車等の利用もスイスイ・ラクラク!という訳ではありませんので、物件探しの際はその点も考慮すると良いかもしれませんね。
国立国際医療研究センター
現在は落ち着いた環境ながら、便利さと賑わいを併せ持つ「若松河田駅」周辺エリア。機会があればぜひとも住んでみてはいかがでしょうか?
【周辺「住みやすさ」情報】
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若松河田駅周辺地図
若松河田駅周辺の学区域情報
https://www.city.shinjuku.lg.jp/kodomo/file04_04_00015.html
(新宿区役所ホームページ)
若松河田で利用できる路線
都営大江戸線「若松河田駅」
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