商店街でお買い物♪「庚申塚駅」は落ち着いた雰囲気
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや便利な情報をお届けする「タウン情報」へようこそ!
ここ最近の「レギュラー」路線と言っても差し支えない「都電荒川線(東京さくらトラム)」から、「庚申塚駅」が登場です。
慣れていない人であれば、駅名の「庚申塚」って何て読むの?とおっしゃるかもしれませんね。
こちらは「こうしんづか」と読み、実は古くから存在する「歴史ある駅」のひとつなんですよ?
では、いつもの通り、最初は路線と駅の歴史から出発していきましょう!
庚申塚駅①
今、このエリアで住まい購入を検討中の方へ特別なお知らせ
🔍【物件一覧をチェック】(別タブで開きます)
「庚申塚駅」の駅・街の歴史
ここ数回、すんなりと「駅の歴史」に入ることが少なかったのですが、今回はきちんと「駅の歴史」からスタートしましょうか。
この「庚申塚駅(これまでもご紹介していますが、「路面電車」であるため、正式には「停留場」)」は、1911年(明治44年)に開業したのですが、当時の「王子電気軌道」が同年同月(8月)に「大塚〜飛鳥山」間を開通させた際にデビューした、いわば「初代メンバー」と言える存在。
ちなみに現在のお隣である「新庚申塚駅」は、この当時は存在していなかったのですが、後の1929年(昭和4年)に開業し、別の駅名(板橋新道駅)からの改名を経て、晴れて「新庚申塚駅」を名乗ることになっています。
皆さんの中には、どうしてここで、隣駅の発祥までお話ししたのか?と言う疑問が生まれたかもしれませんが、実はこの2駅間は、わずか「100m」ほどしか離れていないほど「親密な関係」であることが理由のひとつ。
わずか100mしか離れていない新庚申塚駅
もうひとつの理由は、何を隠そう「庚申塚駅の歴史は、デビューと2008年のリニューアル以外に、あまり大きな出来事がない」からなんですよ。
ですので、すぐに「街の歴史」へ突入するかと思いきや、その前に大きな疑問への回答をご紹介せねばなりません。
この駅があるのは、町名でいうなら「豊島区西巣鴨」であり、地名でいうなら唯一「庚申塚通り」が同名となっていますよね?
この「庚申塚」って一体なんだろう?と、そんな疑問が浮かびませんでしたか?
回答としては「元は仏教用語である『庚申塔(または庚申塚)』がベースになって付けられた地名」なんですよ。
干支に詳しい方なら「庚申」を「かのえさる」とお読みになられたかもしれませんが、この言葉が入った「庚申待ち(庚申講とも)」という風習をもごぞんじかもしれません。
この風習は、人間の体の中に潜む「三尸虫」という虫が、この「庚申の日」の夜に体から抜け出し、自分の宿主である人間の悪行を「天帝」に報告しに行くのを阻止するため、この夜は寝ずに宴会をしたり、天帝や猿田彦(日本神話に登場する神の一柱)を祀ったりした、というもの。
主に、この風習が3年間(回数としては18回)続けて行われた所に、例の「庚申塚」が建立されたそうです。
ここまでくれば、もうお分かりでしょう。
この地は、その「庚申塚」が建てられていた場所、だったのです。
さらに、驚きの事実をご紹介すると、この駅からすぐの場所に、有名な「おばあちゃんの原宿」こと「巣鴨地蔵通り商店街」があるのですが、この商店街の入り口付近に、ひっそりと建つ小さな神社が祀っている神様は、前述の「猿田彦」なんですよ。
猿田彦神社
前述の「庚申待ち」が盛んに行われ、「庚申塚」が盛んに建てられるようになったのは江戸時代の初期からであり、街道整備のため撤去されるようになる明治時代をも通して、この辺りが当時から「人が集まる場所」であったことは想像に難くなく、現在でもその痕跡はこのエリアのそこかしこで見られるなんて、ロマンがありますよね。
巣鴨地蔵通り商店街
「庚申塚駅」周辺の商業施設
今回の「庚申塚駅」ですが、商業施設・地域としては、前述の「巣鴨地蔵通り商店街」を筆頭に、非常に多く存在しています。
巣鴨地蔵通り商店街
駅から最も近いスーパーマーケットである「コモディイイダ西巣鴨店」を始め、普段の生活に必要な買い物環境は非常に充実しており、なかなか一つに絞れないほど。
さらに、このエリアは高い建物がなく、都内とはいえ非常に「のどかな雰囲気」を醸し出していますので、晴れた日には散歩がてら、のんびりと色々なお店を見て回る、なんてことも楽しめます。
ここまででも十分!な「買い物環境」を誇るこのエリアですが、これまでも何度か、こちらのタウン情報に登場している「大塚駅」エリアも近いため、買い物においては、まるで「天国」のような環境が揃っているんですよ。
コモディイイダ西巣鴨店
庚申塚駅周辺の観光スポット
今回の観光スポットは、当然皆様の予想通り、「とげぬき地蔵尊」こと「高岩寺」をご紹介していきます!
こちらのお寺は、そもそも1596年(慶長元年)に「神田湯島」の地で創建された由緒正しきお寺で、その後「下谷屏風坂」に移転し、そこからさらにこの「巣鴨」に再移転(1891年・明治24年)した歴史を持っています。
高岩寺①
しかし、このお寺の正式名称よりも、はるかに有名なのは「とげぬき地蔵」という親しみ深い「愛称」ですよね。
こちらの由来は既にごぞんじの方も多いでしょうが、改めてご紹介しておくと、江戸時代、妻の病に悩んだ一人の武士が、夢枕に立った「地蔵菩薩」のお告げに従い、地蔵の姿を写した1万枚もの紙を、川に流した所、妻は病からみるみる内に回復し、それにあやかった寺が同様の紙を「御影」として配布するようになったとのこと。
高岩寺②
あれ?「とげぬき地蔵になってないじゃない!」
いやいや、この由来のお話には「第二部」があるのですよ。
その後、とある女中さんが「針」を間違って飲み込んでしまい、非常に困ったことになってしまったのですが、前述の「御影」を飲み込んでみた所、「針」が「御影」に刺さった状態で吐き出せたことから「とげぬき地蔵」と呼ばれるようになったのだとか。(字は違いますが、感謝を表す「御蔭」も同じ発音となっていますよね)
この由来によって、「病気の治癒・症状の改善」にご利益があるとなってからは、特に年配層を中心とした支持を集めるようになったそうですよ?
高岩寺③
現在の人気も、江戸時代の「病気治癒」話にあやかったものが続いているんですね。
高岩寺(とげぬき地蔵尊)
住所:豊島区巣鴨3-35-2
今、このエリアで住まい購入を検討中の方へ特別なお知らせ
🔍【物件一覧をチェック】(別タブで開きます)
庚申塚駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「庚申塚駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリアの大きな特徴が「JR線や私鉄、地下鉄各線からは離れているものの、抜群の買い物環境と落ち着いた雰囲気が人気」である点です。
このエリアはメイン路線である「都電荒川線」の他は、主要な鉄道路線から若干距離がある(一番近いのは山手線「大塚駅」)ため、日常的に通勤・通学が必要な世代にとっては「アクセス性に乏しいエリア」かもしれません。
しかし、前述の商店街や、抜群の買い物環境があるため、生活環境としてはかなりの優良エリアであり、住みやすさは上々。
17号線(白山通り)
そうなると、もし仮にこのエリアに住むとすれば、もはや必需品と言えるのは「自転車」でしょう。
前述のアクセス性も、自転車で移動するようになれば、途端に「複数路線を使用できる環境」に早変わりするため、非常にオススメです!
(逆に、道が狭く、入り組んでいるので自動車には不便な区域です)
このような特徴からか、このエリアの家賃・価格帯は「やや高め」の設定。
しかし、さらに良質な環境とみなされている「大塚駅」や「巣鴨新田駅」から比べると非常にリーズナブル!なので、若干資金や収入に余裕のある、高齢者世代に向いています。(なんせ「おばあちゃんの原宿」ですし)
そしてもうひとつの利点が「治安が良く落ち着いた雰囲気」であること。
都心でかつ「のんびりゆっくり」と生活をしたい方には最適なのでは?
庚申塚駅近くの明治通り
・お気軽にお問い合わせください ~専門スタッフが丁寧に対応します~
「池袋」擁する「豊島区・東の穴場」とも称される、今回の「都電荒川線、庚申塚駅」周辺エリアにご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽におうち不動産までご相談ください。
専門スタッフが丁寧に対応し、あなたの理想の物件探しをサポートいたします。
【周辺「住みやすさ」情報】
山手線 大塚駅(そもそも大塚駅の周辺は「本当に大塚?」なのでしょうか!?)
歴史と便利さを兼ね備えた街!子育てにも最適な「王子」駅の魅力とは!?
住みたい街「池袋駅」は住みやすさ充実!「池袋」駅!必見街情報とは!?
庚申塚駅周辺地図
庚申塚駅周辺の学区情報
http://www.city.toshima.lg.jp/353/kosodate/gakko/sho-chu/tennyugaku/003874.html
(豊島区役所ホームページ)
庚申塚で利用できる路線
都電荒川線(東京さくらトラム) 「庚申塚駅」
戸建て(新築戸建て・中古戸建て)でもマンション(中古マンション・リノベーションマンション)でも、お客様のご希望条件に合わせて多数ご紹介できます!東京23区を中心に首都圏で気になる物件が あればご相談下さい。
(2024年8月追記)