「荻窪駅」活気に満ちた「駅前」と落ち着いた雰囲気の「住宅街」人気の魅力とは!?
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや便利な情報をお届けする「タウン情報」へようこそ!
今回は東京メトロ「丸ノ内線」の「荻窪駅」を発信します!
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都心の中でも独自の路線を歩むエリアであり、駅前であればその喧騒は都心らしさを発揮しますが、少し離れるとぐっと落ち着いた表情を見せるこのエリア。
そんなこの街に住んでみたい!と思ったアナタへ贈る新鮮なタウン情報、いつもの通り歴史編からスタートですよ。
荻窪駅
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「荻窪駅」の駅・街の歴史
まず、知っていそうで意外に知らない「大前提」からお話しましょう。
ほんのわずかなポイントではありますが「JRの駅と東京メトロの駅は住所的に異なった場所にある」ことがその答え。
(JRの駅は「杉並区上荻」であり、丸ノ内線の駅は「杉並区荻窪」)
JR中央線・総武線に位置する「荻窪駅」のルーツは、はるか明治の頃、1891年(明治24年)に「甲武鉄道」の駅として開業したのがはじまりですが、対する東京メトロ丸ノ内線の「荻窪駅」は比較的新しい1962年(昭和37年)に産声を上げており、両者は誕生において70年以上の開きがあります。
JR荻窪駅北口周辺
これまでも数多くご紹介してきた通り、現在の東京メトロのルーツは「営団地下鉄(帝都高速度交通営団)」ですが、この会社の設立にはこちらのタウン情報でも登場する多くの電鉄会社からの出資があったことは、あまり知られていません。
1941年(昭和16年)に公布された「帝都高速度交通営団法」というそのものズバリの法律により同年設立された「営団地下鉄」は、「東上線」でおなじみの「東武鉄道」から200万円、一体化する前の「西武鉄道」「武蔵野鉄道(後に西武鉄道に吸収合併)」がそれぞれ50万円ずつという出資額ですが、現在の貨幣価値に換算すると、東武鉄道の出資額はおよそ54億円…。
(貨幣価値の換算は基準値によって開きがあるため、あくまで一例として)
と、ここまでのお話を念頭に置いた上で、今回の対象である丸ノ内線「荻窪駅」に焦点を戻します。
開業当初から数年間の間は「荻窪線」と呼ばれていた(駅に先駆けて1960年(昭和35年)にはすでに決定)この路線でしたが、当初は「1954年(昭和29年)に開業した丸ノ内線の延長区間」としての扱いに過ぎませんでした。
そもそもこの丸ノ内線、計画自体は1925年(大正14年)に示された「第4号線」が元となっており、計画当初は「荻窪」は含まれていなかったんです。
(計画に含まれるようになったのは駅開業時の1962年から)
そのため、現在の終点駅でありながら、丸ノ内線の中では「新参」の駅であり(現在では1996年(平成8年)に新設された「西新宿駅」が最も新参)、1972年(昭和47年)にようやく「丸ノ内線」への仲間入りを果たすこととなるのです。
荻窪駅南口
少々複雑な駅の歴史に続いては、駅のある「杉並区荻窪」をご紹介しましょう。
そもそも、この「荻窪」は大正~昭和初期ごろから「別荘地」として多くの著名人にもてはやされた場所でした。(今で言う「プチリゾート地」でしょうか?)
そのルーツは古く、地域の中心である「荻窪八幡神社」の創建はなんと「寛平年間(889~897年)」というのだから驚きですね。
荻窪八幡神社①
そのような出自もあり、冒頭でもご紹介した通り「都心でありながら落ち着いた雰囲気」を持ち続けているとも考えられます。
この「荻窪」の前身が「荻窪村」という広大なエリアだったのですが、かの徳川家康が行った「検地」により1590年に「上荻窪村」と「下荻窪村」のふたつに分割されることとなります。
興味深いのはここからで、この「下荻窪村」はちょうど現在の駅がある辺りを含んでいるのですが、かつてこの場所を領地としていたのが皆さんごぞんじの「服部半蔵」なんですよ。
「ええ!まさか荻窪って、昔忍者がいっぱい居たの?」という声が聞こえてきますが、残念ながら、いっぱい居たのは忍者ではなく「武士」。
ちょっと脱線しますが、日本の「忍者」の代名詞とも言える「服部半蔵」、実はこの名前、服部家の歴代当主が代々名乗る「通り名」と呼ばれるものであり、事実、これまでに当主としての「服部半蔵」は実に12人!もいるのです。
この「荻窪」をかつて治めていた「服部半蔵(服部半蔵正成)」は、当主でいうと2代目にあたり、徳川家康に仕えた「最も有名な」服部半蔵その人。
(「半蔵門」の由来となった服部半蔵はこの方)
しかし、この方、実は武士集団の支配役・頭領に過ぎず、れっきとした徳川配下の「武将」のひとりであり、忍者ではなかったのです。
(一説には、父である初代服部半蔵保長(正種とも)が忍者だったといわれています)
ただ、これも非常に面白いエピソードではあるのですが、正体が忍者だけにどこまで信じて良いものやら。
荻窪八幡神社②
そんな紆余曲折を辿りつつ、1932年(昭和7年)に「杉並区」が発足するのですが、この辺りのお話は「杉並区」内の駅の際にお話することにしましょう。
では、一路次のセクションへ!
荻窪駅周辺の商業施設
このエリアの商業施設をご紹介する前に、一つ覚えていただきたいのが、JRの「荻窪駅」がある北口に対し、丸の内線の駅がある南口は眼の前を大きな道路が走っていることもあり「あまり駅前らしくない風景」ということ。
(駅直前で青梅街道から分岐した道がある)
荻窪駅近くのの青梅街道
しかし、ビル街のようでありながら豊富な飲食店や便利なスーパーなどがテナントに入っており、買い物環境は比較的良い方だといえます。
そして特筆すべきは、かの有名な「荻窪ラーメン」の発祥地であるため、ラーメンをはじめ、老舗飲食店や隠れた名店の宝庫だということ。
この環境であれば、外食に困ることはなさそうですね。
ラーメン店も多い環状八号線の荻窪周辺
もちろん駅を抜けて反対側に出れば、豊富で活気にあふれる青梅街道のロードサイド店が利用できるので、日々の買い物に困ることはまずないといえるほどの優良エリアですよ。
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荻窪駅周辺の観光スポット・公園施設
今回、「荻窪駅」周辺の観光スポットをご紹介するのですが、このエリアの公園施設には「著名人の旧邸宅が公園施設化された」ものが多くあります。
今回はその中でも有名なものをいくつかご紹介いたしましょう。
最初は駅南口から5分程度の所にある「大田黒公園」から。
こちらは大正~昭和初期に「日本最初の音楽評論家」として知られた「大田黒元雄」氏の旧邸宅敷地を公園化したものです。
大田黒公園①
大田黒公園②イチョウ並木
大田黒公園③
大田黒公園④紅葉の時期
大田黒公園
住所:杉並区荻窪3-33-12
次は大田黒公園からも近い「荻外荘公園」。
こちらは大臣や内閣総理大臣を歴任した、大正~昭和初期の政治家である「近衛文麿」氏の別宅「荻外荘」を公園化したもので、その景勝に魅せられた近衛氏はめったに本宅に戻らなくなったとか。
荻外荘公園①
荻外荘公園②
荻外荘公園
住所:杉並区荻窪2-43-36
最後は明治~大正にかけて歌人・文化人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が晩年を過ごした邸宅があった場所に整備された「与謝野公園」。
元々は「南荻窪中央公園」として人々に親しまれていた公園でしたが、用地取得を機に2012年に再整備され、名称も現在のものとなりました。
与謝野公園①
与謝野公園②
与謝野公園
住所:杉並区南荻窪4-3-22
とかなり駆け足でしたが、3つの公園をご紹介いたしました。
それでは次のセクションへまいりましょう。
荻窪駅周辺の商店街情報
今回は駅がある南口側に位置する「荻窪南口仲通り商店街」(http://ogikubo-nakadori.com/)さんをご紹介しましょう。
こちらの商店街は、南口出口のすぐ目の前に見えるアーチから、地元住民の心のオアシスである「善福寺川」までの路地に軒を連ねる商店街で、飲食店をはじめ演劇場やライブハウスも参加しているバラエティ豊かなラインナップ。
こじんまりとした道ながらも、活気に溢れる様子は古き良き「商店街」さながらの雰囲気、のんびりと散策も楽しめる実にナイスな商店街です。
荻窪南口仲通り商店街
荻窪駅周辺の住宅情報・街の情報
活気に満ちた「駅前」と落ち着いた雰囲気の「住宅街」が同居する、ミスマッチ感が独特な丸ノ内線「荻窪駅」周辺エリア。
住まい探しにおいては一体どんな所なのでしょうか?
このエリアの特徴は「非常に優秀なアクセス性・買い物環境だけでなく落ち着いた住宅街をも併せ持つ」という点です。
住所上は異なるとはいえ、3路線を使用できる上に丸の内線においては実に貴重な「始発駅」!通勤通学が座っていけるメリットは絶大ですね。
とかく「住む」という面においては目で見える「メリット」よりも住んでみないとわからない「メリット」の方が大切ですが、地元住民の多くが挙げる「静かで落ち着いた」環境はこのエリア最大の魅力であり「メリット」だといえるでしょう。
さて、ここまでは順調でしたが、このエリアは価格帯・家賃相場において「若干周辺よりも高め」であるため、お財布やご予算との相談が必要になることも付け加えておきます。
・お気軽にお問い合わせください ~専門スタッフが丁寧に対応します~
都心では、平均点以上の住まい優良地域である「荻窪駅」周辺エリア。
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【周辺「住みやすさ」情報】
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荻窪駅周辺地図
荻窪周辺の学区域情報
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kyoiku/gakko/1004746.html
(杉並区役所ホームページ)
荻窪で利用できる路線
東京メトロ丸ノ内線 「荻窪駅」
JR中央線 「荻窪駅」
JR中央・総武線 「荻窪駅」
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(2024年10月追記)