「おばあちゃんの原宿」でおなじみの「巣鴨駅」の住みやすさVol.１
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや便利な情報をお届けする「タウン情報」へようこそ！
もはやその知名度は全国区、今回は「おばあちゃんの原宿」のキャッチフレーズでおなじみのJR山手線「巣鴨駅」をご紹介します。
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歴史があり、落ち着きがあって、どこか「ホッとする」。そんなイメージが先行している巣鴨ですが、実は、少しずつ変貌を遂げているらしいとの噂も。
今回も、まずは駅・街の歴史から、巣鴨の魅力に迫ってみましょう！
巣鴨駅
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「巣鴨駅」の駅・街の歴史
今では誰もが知る「巣鴨駅」ですが、そのスタートは1903年（明治36年）のこと。「日本初の私鉄」である「日本鉄道」（現在のJR東日本・旧国鉄の駅・路線のルーツ）の駅として、今日までの歴史が幕を開けます。
しかし、巣鴨駅の誕生は綿密な計画の上に成り立ったのではなく、一つの「イレギュラー」がきっかけでした。
本来は、以前紹介した「大塚駅」の隣は「田端駅」になる予定だったのですが、諸事情によりその計画は頓挫、こうして急仕上げのピンチヒッターとして「巣鴨駅」のデビューが決まったのです。
こうしてみると、巣鴨駅ってある意味、強運の持ち主なのかもしれません。
その後1906年（明治39年）には、国有化され、現在同様に山手線の所属となったのは3年後の1909年（明治42年）のこと。
そして戦時中は空襲を受けるなど、近隣駅同様に戦火をくぐり抜けた巣鴨駅が、さらなる発展のきっかけを掴むのが、終戦から23年後の1968年（昭和43年）。
この年に何があったのか、察しの良い方ならお気づきかもしれません。
そう「都営地下鉄三田線」が乗り入れを開始したのがこの年です。
この後、現在に至るまで、まさに悠々自適な人生（駅生？）を送ってきた巣鴨駅、だから年配の方々に愛されるのでしょうか？
巣鴨駅はJR山手線の他に都営三田線も利用できます！
次に街の歴史を見てみましょう。
最初にご紹介するは、すでにこのタウン情報を読んだことのあるあなたなら、ピーンと来てるかも知れない、現在の「巣鴨」をはじめ、様々な地域のルーツとなった「巣鴨村」についてです。
現在の豊島区のほぼ半分を占めていたと言われる「巣鴨村」。
「巣鴨」の名は、この地に非常に多くの鴨が生息していたことから、
「鴨がたくさん居る＝まるで鴨の巣だ」となり、やがて「巣鴨」になったとの説があります。
（しかし、古い資料や文献などには「巣鴨」以外にも、非常に多くの「当て字」で描かれていることから、必ずしもこの説が正しいわけではない、との意見もあります。）
この巣鴨村は、江戸年間以降、様々な形での分裂・再結集を繰り返し、現在の「巣鴨1丁目〜5丁目」となったのは1970年（昭和45年）のこと。
広大な「巣鴨村」から、現在の「巣鴨」へ変貌を遂げるまで、実に長い時間が
かかっているんですね。
巣鴨駅周辺の商業施設
巣鴨駅周辺の商業施設をご紹介するとなれば、欠かせないのが駅ビル！
2010年にオープンした「アトレヴィ巣鴨」は「より近代的な巣鴨の象徴」と言えるかもしれません。
5階建ての各フロアには、カフェやレストランをはじめ、ファッション・雑貨店や、スーパーマーケット「成城石井」など、様々なお店が目白押し！
今も巣鴨の新しい魅力を発信し続けています。
アトレヴィ巣鴨①
巣鴨駅とアトレヴィ巣鴨
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巣鴨駅周辺の観光スポット
下板橋駅に続き、巣鴨駅のすぐ近くにも歴史好きの心をくすぐるちょっとした観光スポットがあります。
それが「徳川慶喜巣鴨屋敷跡」です。（建物はすでになく、現在は石碑と展示ディスプレイのみが立っています）
かの有名な「大政奉還」や「江戸城の無血開城」を行ったことだけでなく、「日本最後の征夷大将軍」としても知られている「徳川慶喜」
その慶喜は、晩年期の1897年（明治30年）から1901年（明治34年）のわずか3年あまりを、この地で過ごしました。
当時、地元の方々からは、あだ名である「ケイキ様」と庭にあった梅林（故郷である水戸に因んでと言われています）から「ケイキ様の梅屋敷」とも呼ばれていたお屋敷、現在でいうと「超駅近物件」ってところでしょうか？
（実際、住んでいた時期のわずか2年後に駅になっていますし）
徳川慶喜巣鴨屋敷跡
巣鴨駅周辺の公園施設
観光スポットに引き続き、もう一つ徳川家ゆかりの地をご紹介しましょう。
巣鴨駅からも、お隣の駒込駅からもアクセス可能な「六義園」（りくぎえん）は、かの五代将軍「徳川綱吉」（悪名高い「生類憐みの令」で有名）の側用人であった「柳沢吉保」が自分の屋敷として造成した庭園です。
7年の年月をかけ造成された六義園は、ことのほか綱吉に気に入られたようで、記録されているだけでも60回ほどの訪問を受けたそう。
もちろんその美しさは折り紙付きで、あの小石川後楽園と並び「江戸二大庭園」に数えられた六義園は、明治の初めに三菱財閥を創設した「岩崎弥太郎」によって買い取られ、その後の関東大震災をくぐり抜け、1938年（昭和13年）には東京都に寄贈されました。
しだれ桜や紅葉など、様々な花や植物が楽しめるスポットであり、近隣だけでなく遠方から通うファンがいるほどの「名勝」として、子供から大人まで楽しめる観光スポットであり、心を癒してくれる公園施設です。
六義園
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巣鴨駅周辺の地元商店街情報
もはや説明のいらない、巣鴨地元の商店街といえば「地蔵通り商店街」ですね。
「おばあちゃんの原宿」として、その知名度と人気を誇ったのも今は昔、ではありますが、この地蔵通り商店街は現在でも「都内で有数の商店街」です。巣鴨駅から高岩寺を抜け、都電荒川線の「庚申塚駅」まで伸びる長さはとても一日じゃ回り尽くせません。
地蔵通り商店街らしい特徴が「衣料品店が多い」点です。イメージ通り！のミセス・レディース向けのお店だけでなく、中にはメンズのお店や呉服店などもあるので、掘り出し物を見つける楽しさもありますね。
もちろん、ここでしか味わえない「地蔵通り商店街グルメ」もたくさん！
まるで宝探しのような商店街での一日、あなたも満喫しに行ってみては？
「地蔵通り商店街」
江戸六地蔵尊のひとつ「眞性寺」
「眞性寺」境内の左手には、高さ2m68cm（蓮花台を含めると3m45cm）の大きなお地蔵様があります。
巣鴨駅周辺の住宅情報・住みやすさ
楽しさ盛りだくさんな「巣鴨駅」周辺エリア。
そんな巣鴨の気になる「住みやすさ情報」、行ってみましょう！
「巣鴨」エリアの最も大きいメリットは、何と言っても
「賑やかな雰囲気でいながら落ち着いた環境」だと思われます。
「え？それって雰囲気の問題だけじゃない？」って声が聞こえるかもしれませんが、この点は「実際に住む」となると非常に大きなメリットです。
街自体が賑わいを見せてくると、それに反比例して「治安が悪い」というデメリットにつながる場合が多く、それゆえ、女性を中心に繁華街から近いエリアに住むことを避ける傾向がありますね。
巣鴨の場合、もちろん「繁華街」としての賑やかさ、活気の良さはありますが、概ね治安は良く、街にいる人々の年齢層が高いため凶悪犯罪の発生率も低いのです。
一人暮らしだけでなく、家族・夫婦で住むなど、様々な暮らしのスタイルがありますが、すべてに共通するのはやはり「平穏に暮らせる」ことに尽き流のではないでしょうか？
もう一つ、特筆すべきポイントは「日常の買い物環境の良さ」です。
全くストレスを感じることがないと思うぐらい快適でしょう。
いろいろなお店を見て回りたい人や、食べ歩きを楽しみたい人にはさらにオススメのエリアです。
若干気をつけて欲しいのが「駅の南方面は飲み屋街がある」点。
女性やお子さんのいる家族には駅の北側のエリアをおすすめします。
止むを得ず、夜間〜深夜の帰宅となった場合はできる限り明るい雰囲気の「白山通り」を通ると良いでしょう。
巣鴨駅前の白山通り①
巣鴨駅前の白山通り②
通常、年齢層の高いイメージを持たれがちな「巣鴨」ですが、実際にはその独特の雰囲気、レトロな外観を楽しむ若い世代も多く、古き良き日本の街のイメージを求めてやってくる外国人観光客にも人気が高いようです。
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【関連周辺情報】
・山手線 大塚駅（そもそも大塚駅の周辺は「本当に大塚？」なのでしょうか！？）
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巣鴨駅周辺地図
巣鴨駅周辺の学区情報
http://www.city.toshima.lg.jp/353/kosodate/gakko/sho-chu/tennyugaku/003874.html
（豊島区役所ホームページ）
巣鴨で利用できる路線
JR山手線「巣鴨駅」（池袋まで約5分）（西日暮里まで約6分）
都営三田線「巣鴨駅」（大手町まで約12分）
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（2024年9月追記）
