さまざまに活用できる「土間のあるおうち」
さて、今回のスタッフブログでは、初の試みとなる「〇〇のあるおうちシリーズ」の栄えある「初回」となる「さまざまに活用できる『土間のあるおうち』」をお送りしたいと思います。
この「〇〇のあるおうちシリーズ」ですが、今回のように「おうちに導入、または参考にしたいシチュエーションや設備に関する話題」を中心に進めていきますので、興味のある方は今回だけに限らず、シリーズ全体で見ていただければと考えています。
今回、このシリーズの主役となるのは、現代ではなじみのない方も数多くいらっしゃるであろう「土間」という「設備」というよりも「様式」です。
「家に入る際には靴を脱ぐ」という、私たち日本人においては古くから定着してきた「文化」を象徴するかのような、「室内と外界の境界線上」ともいえる「土間」ですが、現代の生活様式においても多くの利点を持っています。
今回はそんな「土間」の魅力をいくつかご紹介していきますので、皆さんどうぞお楽しみに!
現在では知らない人も多い「土間」ってどんなもの?
さっそく今回の主役である「土間」とはどんなものか?という部分から解説していきましょう。
この「土間」ですが、ごくごく簡単にご説明すると、
・住居などの建物内において、あえて床板を敷かずに「地面」を出し、靴を履いたまま出入りできる空間
のことで、古くは石や「三和土(たたき)」という「素材」を用いて構成していたそうです。
冒頭でもご紹介した通り、私たち日本人における「室内・建物内では靴を脱ぐ」という習慣・生活様式に基づき、あえて「住居内に土足のまま踏み入れられる空間」を造ることで「外界と生活空間の境界」という役割を持たせています。
強いて言うとすれば、現在の住居では、この「土間」的なポジションにあたるのが「玄関」だと考える人も多いでしょう。
しかし、この「土間」は、伝統的な日本家屋においては「作業場・炊事場」などに用いられることも多く、一概に「玄関」とは言い切れない存在になっていました。
特に「火や水を多く使う炊事の現場」において、この「土間」の「床板が燃えたり腐ったりすることがないという利点」は大きいもので、伝統的な日本家屋が残る地域では、現在でも「土間で炊事を行う家庭」も多いようです。
ただ、現在では、いくら使い勝手の良い「室内空間」であっても、住居内に「むき出しの土面・地面」を設置することはありませんので、ほとんどの場合で「コンクリート」または「タイルなどが敷き詰められる」形で「土間」を構成しています。
さらに解説を進めたい所ではありますが、「土間」に関する基礎知識はこれぐらいにして、次のセクションでは「現代における『土間』の活用法」を中心に進めていきたいと思います。
「おうち時間」をより有効活用できる?「土間」の利点とは?
この「土間」ですが、現在の「住宅事情」や「住居の間取り」において、あらためて注目を集めるきっかけとなったのは、皮肉にも先の「コロナ禍」がもたらした「おうち時間の増加」でした。
現代の生活様式において、非常に重要となる「通勤・通学」という概念すら「不要不急の外出」となってしまった数年間ですから、当然のように「靴を履いたままの作業などが外出せずに可能」となる「土間」の重要性は、すっかり洋風の住宅や生活様式が定着している私たちにとっても、かなり大きかったのです。
なおかつ、この「土間」という様式をアレンジして、現代の「住居建築」に取り入れるというアイディアが浸透し、いわば「コンクリート土間」のような1ジャンルに定着するまでとなっています。
ただ、欧米を中心とした、海外の生活様式において「車庫」という概念を超え「自宅における趣味の空間」にまで発展した「ガレージ」と、こちらの「土間」は共通点も多く、自宅のガレージを「土間的に利用する人々」は、以前から存在していたため、完全に「新しい生活様式」というわけではありません。
さて、この「土間」の活用法ですが、まずは前述した通り「靴を履いて土足の状態で行うべき趣味の空間」として利用するのが一般的でしょう。
その他には、
・散歩に行くにも帰るにも利用できる「愛犬にとっての癒やしの空間」
・太陽光を取り込める窓などを設置して「盆栽や植物を育てるための空間」
・より集中できる環境を求める方に「じっくりと取り組める作業空間」
・「ほぼBBQ・キャンプ」が楽しめる!「半アウトドア空間」
などなど、さまざまなライフスタイルに広く対応できる、利用価値の高い「プライベートスペース」が実現できます!
自宅に「土間」を導入するなら、どんな点に注意すべき?
さて、続いては、これまでの内容を踏まえた上で、ご自宅に「土間」を設置したい!と考えている方へ「注意すべき点」について解説していきましょう。
【あくまでも「室内」であるため「できることには限りがある」】
元々が「炊事場」や「作業場」であり、陶芸家などのように「自宅内に『窯』を設置する」ことも多かった「土間」ですが、現代の住宅は過去の日本家屋とは異なり「非常に気密性が高い」ものとなっています。
ですので、キッチンのような「排煙設備」を備えている状況でなければ、残念ながら「土間でBBQを楽しむ」という活用法は当然実現できません。
これ以外にも「室内空間であるが故に」、現代の住居に組み込まれた「土間」では、できないことも多く存在しますので、設置を検討しているのならしっかりと「自分や家族のやりたいことができるのか?」を考えておくべきでしょう。
【周囲の住居や住民とのトラブル、特に「音害」に気をつけよう】
自身では「自宅の土間での時間を楽しんでいる」だけだったとしても、現代の「住宅様式」や「住民の価値観」とは相容れない場合も十分に注意しておくべき点です。
例えば、自宅の「土間」で仲間同士が集まった「楽器演奏」を考えていたり、遅い時間にも関わらず「作業場代わりの土間で大きな音が出る機器を使用する」など、これから設置した「土間」で「明らかに周囲の住宅・ご家庭に迷惑をかけるような行動」は、たとえ自宅の敷地内であってももちろん慎むべきです。
特にタイトル部分にもあるように「音」に関しては、意外と気づかない方も多く、集合住宅などで経験がある方も多いでしょうが「音量」だけでなく「音による振動」も他の人々にとって「不快」になる要素だと言われています。
使い勝手の良い「土間」の魅力を再確認しよう!
今回最後のセクションでは、セクションタイトルにもある通り「土間の魅力を再確認しよう!」と題して、当記事における「まとめ」をお送りしてみましょうか。
どんな分野においても「古くからあるスタイル・様式」と「最新のスタイル・様式」は、お互いに相容れない部分や問題点が生じたりすることもあって、ちょうど良い形で「融合」できないこともしばしばです。
しかし、私たち日本人における特徴のひとつ「室内では靴を脱いでリラックスして過ごす」という「生活様式」が広く用いられているため、今回の「土間」という概念も無理が少なく、アレンジするなどの工夫で「現代の住居に取り入れる」ことも可能なのです。
そして現代、私たち日本人の「生活様式」は、多種多様化し、まさに「十人十色のライフスタイル」が受け入れられるようになっていますので、自宅に「土間を取り入れる」ことに対しても同様に、多くの人が「許容」できるでしょう。
であれば、皆さんご自身やご家族が、新たに「土間の活用法」を見出すことによって、きっとより理想的な「おうち」を手に入れられる様になるかもしれませんので、こちらの記事を読んで「土間」に興味をもった方は、ぜひ色々調べてみることをオススメします!
さて、今回のお話、皆さんいかがでしたか?
これから住まいを、不動産を購入したいとお考えの皆さん。
まずは、私たち「おうち不動産」まで、お気軽にご相談ください。
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