西武池袋線「桜台駅」駅・街の歴史編
毎回、都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや街の便利な情報をお届けしている当「タウン情報」ですが、今回はガラッと趣向を変えて、以前好評だった「おかわり企画」をお送りいたします。
その企画とは、今までに登場したエリアをさらに徹底解析し、アクセス環境や住まい環境、駅・街の歴史などの項目別に特集しちゃおう!というもの。
そして登場するのは、最近登場回数も増えてきている「西武池袋線」より、人気の高い「桜台駅」の「駅・街の歴史」を中心にお送りします。
では、さっそく「桜台駅の歩み」からスタートです!
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「桜台駅」の歩み
「駅・街の歴史」という形では、以前の回でもご紹介していますが、今回はさらに「桜台駅」が歩んできた歴史を掘り下げてご紹介していきましょう。
この「桜台駅」の誕生、というよりも「命名」に関しては、このような場において非常に「映える」エピソードが存在し、なおかつ非常に「珍しい例」となっている…と、だいぶ、もったいぶってしまいましたが話を進めていくと、
実はこの「桜台」という駅名、全くの「創作」なんだそうです!
「あれ?駅のある地名はちゃんと「桜台」になっているじゃないか!」という声も聞こえてきそうですが、実はこの地名は「駅名から名付けられた」ものであって、駅デビュー時においては「地名として存在しなかった」所から名付けられたのだそう。
さかのぼると、駅の創設前となる1934年(昭和9年)時、この辺りのランドマーク、シンボルともいえる「石神井川」沿いには「昭和天皇誕生記念」として有志により桜が植えられたこともある、などこの地は「天皇陛下にまつわる桜」のエピソードに事欠かない状態であり、早くから「桜の名所」という扱いであったのだそう。
さらに、このエリアがちょうど「台地」であったことから、少々安易ではありますが、1936年(昭和11年)にその両方が由来の「桜台駅」が誕生しました。
桜台駅南口
もちろん、この当時は前身となる「武蔵野鉄道」傘下の「武蔵野線」としてのデビューであり、後に現在の「西武池袋線」になるなど誰もが想像し得なかった時代ではありましたが。
ただし、この「武蔵野鉄道」という会社自体は、この「桜台駅」デビュー前からすでに経営危機を迎えており、現在の「西武グループ」の礎となった「箱根土地」という会社と、その経営者である「堤康次郎」氏によって株式が買い集められており、さまざまな経営再建・改善策が行われていたそうで、当時の経済界を熟知していた方にとっては、会社としての存続も、もはや「風前の灯」であることが知れ渡っていたそうです。
さて、そんな激動の時代にデビューしていたこの「桜台駅」ですが、実は「西武池袋線(当時は武蔵野線)の戦時休止から唯一営業再開した駅」としても知られています。
どういうことかというと、太平洋戦争の終結直前となる1945年(昭和20年)2月に、当時の武蔵野線のうち「上り屋敷駅・桜台駅・東所沢駅・展覧山駅」の4駅が営業を休止しましたが、その中から唯一この「桜台駅」だけが現在も存続しているのです。
桜台駅北口
これを聞いて「あれ?おかしいな?」と思った方はかなりの鉄道好きかも知れません。
なぜなら現在のJR「武蔵野線」には、その名もズバリ「東所沢駅」が存続しているから、という所ですが、実はこの「現東所沢駅」と戦時休止した「旧東所沢駅」はまったくの「同名異駅」であり、両者の間には何の因果関係もないのです。
なかなか面白いエピソードを隠し持っている「西武池袋線」と「桜台駅」ですが、今後また別角度からお話することもありますので、今回は一旦ここまでにしておきましょう。
桜台駅付近の様子
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由緒ある「下練馬村」からの系譜 ~駅周辺の街の歴史~
さて、先程のセクションでは、駅のある「桜台」エリアが「駅名から名付けられた」ことに言及しましたが、ここではさらに「桜台以前」のこのエリアを探っていくことにしましょう。
時はさかのぼって江戸時代のこと。
江戸時代が成立したのは1603年(慶長8年)、かの「徳川家康」が「征夷大将軍」に任命されたことに発しますが、3代将軍家光の治世において行われた「正保の改」において、広大なエリアであった「練馬村」は現在の「桜台」エリアを含んでいる「下練馬村」とそれ以外の「上練馬村」の2村に分割された記録が残っているそうです。
そんな「下練馬村」が、さまざまな紆余曲折を渡り歩きながら、再び「下練馬村」として認知されたのが1878年(明治11年)の「郡区町村編制法」の施行でした。(この時は「東京府北豊島郡下練馬村」)
この「下練馬村」の結束は、思いのほか強かったらしく、後に「明治の大合併」が行われた際も、この「下練馬村」は「一村独立」体制を揺らがすことなくそのまま明治・大正を駆け抜けました。
そんな「下練馬村」という名称がようやく表舞台から引退したのは、1929年(昭和4年)のことで、それまでの「下練馬村」から「練馬町」へ改称。よく見ると「下」の字が取れており、一地域で「練馬」の名を背負うこととなりましたが、それから間もない1932年(昭和7年)の「板橋区成立」を機に「練馬」の地名は「練馬北町・練馬仲町・練馬南町」の3町に分割されます。(ちなみに我らが「桜台」は「練馬南町」に含まれている)
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「板橋区」から「練馬区」へ ~駅周辺の街の歴史②~
ところが「板橋区」当時のこのエリアの住民は、非常に不便な「問題」を抱えていました。
3町分割後の「旧練馬町」地区には、かろうじて「練馬派出所」と「石神井派出所」が設置され、行政におけるいろいろな手続きを担うこととなりました。
しかし、重要な手続きについては、大本となる「板橋区役所」まで足を伸ばさなくてはならず、こうした状況は長いこと地元住民にとっての頭痛の種だったそうです。
その後、この不便な状況も一因となったかは定かではありませんが、わずか11年弱の後となる1943年(昭和18年)、それまで市であった「東京」は「都制」に移行し、戦後となる1947年(昭和22年)には新たに「練馬区」が独立する形で成立、ようやく「練馬」を冠する「区制」がはじまることとなりました。
それまで「板橋区」に含まれていた一町四村(練馬町・上練馬村・中新井村・石神井村・大泉村)が、縁ある「練馬区」に移行しましたが、地元の方にとってはこの一町四村の顔ぶれを見ていると「ニヤリ」としてしまうようなメンバーがそろっていますよね?
これを機会にと、一部地域では冠称である「練馬」を取り外した形で、従来の地名が引き続き使用されていくこととなります。
さらに時は下って1962年(昭和37年)、前述の「南町二丁目」が「桜台一丁目〜三丁目」に、続く1963年(昭和38年)の「住居表示」により「桜台四丁目〜六丁目」が成立、ようやく今ある形の「桜台」となったわけです。
なんと「下練馬村」から「桜台」に至るまでには、300年以上の長い長い歴史があったんですね。
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そんな「桜台」の明日はどっちだ?
最後のセクションは、紆余曲折の上でたどり着いた「桜台」の今後を一緒に考えてみましょう。
すでに「新桜台駅」という駅名があることからも分かる通り、この「桜台」という地名はこの「練馬区」において欠かせないエリアにまで認知されました。
もちろん、ここまで盤石の体制が整っている現代において、もはやこの地名がなくなってしまう、というようなことは皆無だといえるでしょう。
逆に、昨今の状況を踏まえた上で、「住まい」としての人気・支持を受けている「練馬区」ですから、さらなる発展や移住者増すら見込める状況であるといえますね。
あなたがもし、そんな「桜台」エリアに住んでみたいと思うのであれば、まずは当タウン情報をはじめとするさまざまな記事やメディアなどから情報を収集し、その情報にあなた自身の希望を含めてお気軽に当社までご相談ください。
まだまだ今後もその人気を増していくであろう「桜台駅」エリア。
機会があればぜひとも住んでみてはいかがでしょうか?
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桜台駅周辺地図
桜台駅周辺の学区域情報
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/shochu/gakkuiki/index.html
(練馬区役所ホームページ)
桜台で利用できる路線
西武池袋線「桜台駅」
西武有楽町線「新桜台駅」
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(2024年4月追記)