都電荒川線「学習院下駅」非常に閑静で治安の良い住宅街が魅力とは!?
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや便利な情報をお届けする「タウン情報」へようこそ!
今回ももはや「レギュラー」と言えるようになった「都電荒川線(東京さくらトラム)」から、「学習院下駅」が登場です。
他の「駅」同様、厳密にいえば、鉄道とは異なる「路面電車」ですので、正確には「停留場」と呼称するべきでしょうが、当タウン情報では、便宜上「駅」とさせていただいておりますが、皇族の方もご在学されるほどの名門である「学習院大学」に「一番近い駅」という栄誉を「JR目白駅」と共に分かつ存在でもありますね。
では、いつもの通り、最初は路線と駅の歴史から出発していきますよ。
学習院下駅
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「学習院下駅」の駅・街の歴史
さっそく「駅の歴史」に、となる前に、駅名でもある「学習院大学」について、少しだけおさらいをしておきましょう。(JR目白駅の回、Vol.1~2でもご紹介していますので、ご覧いただけると幸いです)
この大学は、通常の「学校・学園」とは異なり、そもそもは「天皇陛下が、京都御所内に設けた『公家を対象にした』教育機関」がその起源・ルーツとなっています。
もちろん「公家」という言葉が出てくるぐらいですから、前身である「学習所」の開設は1847年(弘化4年)となり、な、なんと「明治維新」よりも20年ほど前の時代だったのです。
しかし、この「学習院(1877年(明治10年)に改称)」は、前述した通り「京都」に存在していましたが、1908年(明治41年)に現在の「目白」に移転した経緯があるんですね。
学習院大学
実は、この時代からわずか6年後の1914年(大正3年)にデビューしたのが、何を隠そうこの「学習院下駅」だったのです。(ちなみに、デビュー日は12月25日、なんとクリスマス当日!)
察しの良い方は、ここでお気づきになられたかもしれませんが、この駅もこれまでご紹介した同路線と同様に「王子電気軌道時代に発足した駅」。
それだけでなく、その後「豊島区」が成立してからは「豊島区最南端の駅」となった駅でもあるんですよ。(隣の「面影橋」はギリギリ「豊島区」の外)
このように「区・町の境目」にある駅はこれまでもいろいろご紹介してきましたが、この「学習院下駅」も、名前に「学習院」を含んでいながら、町名はギリギリ「高田」に属しています。
学習院下駅を走る都電荒川線
と、良い具合につながりができた所で、次は駅のある「豊島区高田」のお話。
この「高田」ですが、Google Mapなどで見るとわかるように「非常に凸凹している」区域となっているのですが、町の南半分は、有名な「神田川」をおおよそ境にしていますね。
高田を流れる神田川
これは、町名からも分かる通り、この区域が、現在の「高田馬場」のルーツとなった「高田」と呼ばれた地域に属してきたため。
この理由には、ビックリされた方も多いのではないでしょうか?
「現在の高田馬場は、古来の高田馬場ではなかった」のですからね。
では、本来の「高田馬場」とはいったいどこなんでしょうか?
それは、以前登場した「目白駅」の回でもご紹介した通り、現在の「西早稲田3丁目」にあったとされています。(一説によると、古来の高田馬場は「たかたのばば」と読むのだそうです)
と、ここまでは「目白駅」の回でもご覧いただけますが、同じ情報の焼き直しではあまりにも芸がないので、ここからはさらに「高田」のルーツを探ると?
実は、徳川幕府の偉大な初代将軍である「徳川家康」の側室(正式な妻(正室)とは他の妻のこと)に「高田殿」と呼ばれた女性がおり、その人が所有する「庭園」があったことから「高田」と呼ばれるようになったという話があるのだとか。(諸説ある内のひとつ、単に「高台」にあったからという説も有力)
このように、気づかなければ通り過ぎてしまうような「学習院下駅」ですが、周辺の歴史においては一冊の本になるぐらいのさまざまな「逸話」を秘めた駅・地域となっているんですね。
高田の神田川沿いの様子
豊島区高田の住宅街の様子
「学習院下駅」周辺の商業施設
今回の「学習院下駅」ですが、すぐ目と鼻の先に「学習院大学目白キャンパス」があるためか、かろうじて駅周辺にはビルが立ち並ぶものの、商業施設的なテナントや店舗は残念ながら皆無です。
このエリアに住む方の場合、ちょっと不便ではありますが、周辺駅となる「JR高田馬場駅」まで足を伸ばす必要がありそうです。
JR高田馬場駅前
だからといって、このエリアは生活に不便か?と聞かれれば、まったくそんなことはありません。
なぜなら、都心きっての一大商業地域でもある「池袋」エリアまでは、わずか1~2駅であり、この辺りは「駅間」も非常に短いため、徒歩で行ける距離となっているからです。(このような状況のおかげで閑静な住宅街となっていることもあり、逆に住まい探しエリアとしての人気は高い)
学習院下駅から徒歩2分の所には「セーヌよしや 目白高田店」があり、日常のお買い物に便利です。
1階に加工食品・雑貨・お酒など、2階に生鮮品と変わった造りですが、エレベーター、エスカレーターもあり、ベビーカーや車いすでの買い物もできます。隣に薬局「ココカラファイン目白高田店」もあります。
セーヌよしや 目白高田店
学習院下駅周辺の観光スポット
今回の観光スポットは、駅からも非常に近い、きっとあの某「女の子が坂を駆け上がるだけの深夜番組」や、某「超人気アニメ映画」にも登場した「のぞき坂」です。
のぞき阪①
この坂は、都内では有数の「最大斜度13度」を誇り、自動車での侵入が可能な坂の中では数少ない「急なため、エンジンストールしてしまう可能性が非常に高い」坂となっています。(マニュアル車の場合)
その特徴的な名前の由来は特定されてはいませんが、坂の向こうからはこちらが見えずに、坂を上ってしまえばこちらだけが「のぞき見ることができる」という点が大きいのでしょうね。
のぞき坂②
ただし、いくら非常に有名な場所だからと言って、ワイワイみんなで遊びに行くような場所ではありませんので、「巡礼」の際には十分ご配慮くださいね?
(もちろんクルマや自転車においても同様です、近隣の住民の方にご迷惑が掛からないようにしましょう!)
他にもこの坂のすぐ近くには、この地域で実に400年以上の長い歴史を持つ「慈眼寺」がありますので、寺社に興味がある方はぜひ足を運んでみましょう。
のぞき坂
住所:豊島区高田2-12-21付近
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※周辺区域の物件を含みます。
学習院下駅周辺住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「学習院下駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリアの大きな特徴が「池袋・目白・高田馬場など有名区域にアクセスが容易でありながら、非常に閑静で治安の良い住宅街である」点です。
学習院下駅前を通る明治通りと豊島区立千登世橋中学校
商業施設のセクションでもご紹介した通り、この駅周辺には店舗や各種施設などは少ないものの、大規模な商業区域であるエリアからも近く、車よりも自転車や徒歩での移動に適した地域となっています。
なおかつ、駅名にも入っている「学習院大学」の影響からか、都内でも有数の「治安が非常に良い地域」となっていますので、セキュリティ面の安心できることから「女性の一人暮らし」にもオススメできるエリアです。
(その割には日本有数の繁華街「池袋」から近いのですが)
豊島区高田付近の「新目白通り」
ちなみに「交通の面」に関していえば、最寄り駅こそ単一路線となるものの、徒歩圏内にJR「目白駅」や東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」などがあり、単純に「単線駅」とはいえない状況もあります。
それらの点を考慮すると、家賃や物件価格などの相場でいえば、周辺の「都電荒川線」駅に比べお高目に設定です。
物件購入をお考えの方は価格面では注意が必要となるでしょう。
もちろんこの環境と、静かな住宅街とのコラボレーションが共存している稀有なエリアですので、場合によっては「タイミング待ち」なんてことも十分あり得ますね。
学習院下駅からすぐの「シティテラス目白」
シティテラス目白の入口
・お気軽にお問い合わせください ~専門スタッフが丁寧に対応します~
「池袋」の中心地近くの駅の中でも、格式高い雰囲気を持つ「都電荒川線」が通る「学習院下駅」周辺エリアにご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽におうち不動産までご相談ください。
専門スタッフが丁寧に対応し、あなたの理想の物件探しをサポートいたします。
【周辺「住みやすさ」情報】
学習院下駅周辺地図
学習院下駅周辺の学区情報
http://www.city.toshima.lg.jp/353/kosodate/gakko/sho-chu/tennyugaku/003874.html
(豊島区役所ホームページ)
https://www.city.shinjuku.lg.jp/kodomo/file04_04_00015.html
(新宿区役所ホームページ)
学習院下で利用できる路線
都電荒川線(東京さくらトラム) 「学習院下駅」
東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」(徒歩6分)
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(2024年8月追記)