「都電荒川線」「向原駅」は池袋も大塚も近くて便利な住みやすさ!?
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや便利な情報をお届けする「タウン情報」へようこそ!
今回は初の路線となる「都電荒川線」の「向原駅」が登場します!
これまで登場したどの路線とも違う「路面電車」の駅だけに、一風変わったタウン情報がご紹介できるのでは?と筆者も胸を躍らせておりますが、地域的にもJR「池袋駅」が近く、都心の一等地ですので注目している方も多いことでしょう。
ではさっそく、路線と駅の歴史から出発していきますよ。
向原駅(早稲田方面行きホーム)
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向原駅・駅と路線の歴史
さて、近年では「東京さくらトラム」との愛称が付いた、おなじみの「都電荒川線」も今回が初登場ですので、駅(正確には停留場)の歴史の前に路線自体の歴史にも言及していきますね。
こちらの「都電荒川線」、そのルーツは意外にも古く、1910年(明治43年)に発足した「王子電気軌道」という会社が翌1911年(明治44年)に開業までこぎつけました。(開業時は「大塚-飛鳥山」の2.5km弱のみの区間)
「こぎつけた」と表現したのは決して大げさではなく、実は電気軌道(現在の電車のこと)の出願から会社の設立までに長い時間を費やしてしまったことで、開業前にもかかわらず深刻な「資金難」に陥っていたのだとか。
しかし、開業時にはもう一つの事業である「電気の供給」もスタートし、こちらが好調であったため、会社自体は急激に成長していくことになります。
この時点でも、すでに波乱万丈の予感が漂う「王子電気軌道(王電と呼ばれていたそう)」でしたが、開業以降もこれといったブレイクの兆しがなかったにもかかわらず、1913年(大正2年)には業務区間を延伸。
その後も「電気供給事業>鉄道事業」の流れは変わらず、1925年(大正14年)に今回の主役である「向原駅」が開業することとなりました。
向原駅(三ノ輪橋方面行きホーム)
しかし、その後も一向に「鉄道事業」が伸びる気配はなく、会社の足を引っ張り続け、とうとう1942年(昭和17年)に「東京市」への事業譲渡となってしまいます。(この当時の区画名により「市電」と呼ばれるようになりますが、翌年の7月の「都制移行」を受ける形で「都電」の愛称を得たそうです)
こうして見ると、この「都電荒川線」、開業当時からの慢性的な「非採算路線」なのですが、では、どうして現在も元気に走っているんでしょうか?
それは「専用の軌道(電車における線路)区間が多く渋滞を招いているわけではない」ことと「この路線に対する交通ニーズが見込まれた」ため。
実際の話、現在、路線全体での1日の平均乗降客数は、4万人台後半~5万人台にも上っているんですよ?(それでも60年代後半~70年代には廃止が検討されていました)
このように明治から続く5つの時代を駆け抜けてきた「都電荒川線」。
23区民の暮らしに欠かせない存在となっていることもあり、これからもその雄姿を私たちに見せてくれることでしょう。
向原駅の街の歴史(地名・駅名の由来)
続いては、押し出されて独立セクションとなった「街の歴史」、今回は駅(停留所)のある区域(「東池袋」と「南大塚」)と共に、「なぜ向原という駅名になったのか?」という考察をしていきたいと思います。
まずは「東池袋」ですが、こちらは以前「雑司が谷駅」の回で登場した「北豊島郡雑司ヶ谷村」と「池袋村」がそのルーツ(1878年(明治11年)に両村とも北豊島郡に所属)であり、これ以前は単なる「雑木林」であったことが知られています。(「雑司ヶ谷」という地名の由来でもあります)
それに対して「南大塚」は同じ「北豊島郡」でも「巣鴨村(JR大塚駅の回などで登場)」という別の村に属していました。(1889年(明治22年)に「巣鴨村」が発足しています)
その後、両地域共に「池袋駅」や「大塚駅」という駅名に住民が慣れていき、行政がそれを踏襲する形で「住居表示」などを行った結果、現在知られている地名が出来上がった、というわけです。
JR大塚駅
しかし、ここでひとつの疑問が生じます。
「なぜこの地域にあるのに「向原駅」という名称が付いたのか?」
実は、この駅名の由来ははっきりとしていないのです。
この「向原」という地名・駅名は、周辺にいくつか存在しており、練馬区にある「小竹向原駅」や板橋区の町名である「向原」が例に挙げられますね。
但し、これらに使用されている「向原」は「むかいはら」と読むのですが、今回の「向原駅」は「むこうはら」という読みとなっており、直接の関連性はないというのが定説になっています。
がしかし、この地名の由来は「何かに向かい合っている平地」であるといわれているため、この駅に関してもその可能性が高いでしょう。
前述したとおり、この駅の開業は大正時代のことでしたので、その当時の駅が「何」に向かっていたのか?謎は深まっていくばかりですね。
春日通りの向原交差点
向原駅周辺の商業施設
当タウン情報初の「路面電車の駅」となる「向原駅」ですので、これまで登場したどの駅よりも「駅前らしくない雰囲気」となっているのですが、商業施設が非常に多いエリアである「大塚駅」に近いため、日常の買い物等で困ることは皆無といっていいでしょう。
大塚駅前
さらに、全国的に有名な商業地域を有している「池袋駅」周辺エリアからも目と鼻の先ですので、心配する必要はないでしょうね。
池袋駅前
向原駅周辺の観光スポット
今回のこのセクションは「スポット」ではなく、観光目的としての「都電荒川線」を取り上げてみましょう。
都電荒川線
この路線、「路面電車」という形で認識されてはいますが、通常の自動車道と併走する区間は全体のおよそ14%(約1.7km)となっており、85%以上が「専用軌道」を走行していますので、「乗車しなければ見られない風景」が大半。
もちろんその「昭和レトロ」を感じさせてくれる佇まいも「観光目的」においては欠かせません。(一部の駅には「ガス灯」を模した街路灯も設置される)
最終的に2021年に開催された「東京オリンピック」以降も、多くの外国人観光客が都心を訪れるかと思いますが、古き良き「東京」の風景に思いを馳せ、近代化された現在の「東京」の風景を楽しんでもらうのに最適な「観光対象」となるこの「都電荒川線」、機会があればぜひ一度乗ってみてはいかがでしょうか?
毎年5月中旬頃の「大塚バラ祭り」の期間中大塚駅前ー向原駅の間の線路横はきれいな薔薇の花を見ることができます
都電荒川線
区間:「早稲田-三ノ輪橋」(正式には停留場)
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向原駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「向原駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
駅前の春日通り
このエリアの大きな特徴が「周辺地域の特性をフル活用でき、住みやすい環境が揃っている住宅街」である点です。
住所的には「東池袋」や「南大塚」といった場所となるこのエリアですので、アクセス性や買い物環境に困ることはまずありません。
なおかつ、「池袋駅」「大塚駅」両駅前の騒がしさからは緩和されるぐらいの「適度な距離」がありますので、美味しいところだけ持っていける「したたかさ」を感じる地域ですらあります。
(春日通りが近いため、「閑静」といえるレベルではありませんが)
向原周辺の住宅街
ですが、歓楽街ともいえる両地域から近いため、若干治安の面では不安がありますので、どちらかといえば「一人暮らし向け」の物件が多いようです。
なおかつ、家賃や物件価格などの相場でいえば、周辺の「都電荒川線」駅に比べ若干お高目に設定されています(この地域は潜在的に若干高め)ので、「住まいの穴場」とはいいがたい部分もあります。
がしかし、「池袋駅」周辺の一等地からも徒歩圏内となる距離に住むのには、かなりおすすめできるエリアですので、気になった方はぜひ検討してみてくださいね。
向原駅近くのパークタワー池袋イーストプレイス
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レトロで落ち着いた雰囲気を持つ「都電荒川線」が通る「向原駅」周辺エリア。
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向原駅周辺地図
向原駅周辺の学区域情報
http://www.city.toshima.lg.jp/353/kosodate/gakko/sho-chu/tennyugaku/003874.html
(豊島区役所ホームページ)
向原で利用できる路線
東京さくらトラム(都電荒川線) 「向原駅」
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(2024年8月追記)