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住みたい街ランキング上位のJR埼京線・京浜東北線「赤羽駅」の歴史を紹介!!

JR埼京線・京浜東北線 赤羽駅 駅・街の歴史編

 

毎回、都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや街の便利な情報をお届けしている当「タウン情報」ですが、今回はな、なんと初の試み!

 

 

以前にもご紹介した「JR埼京線・京浜東北線 赤羽駅」をさらに徹底解析し、アクセス環境や住まい環境、駅・街の歴史など5項目に分けて特集しちゃおう!という企画です!

 

今回はその中でも「赤羽駅」の「駅・街の歴史」を中心にお送りします。

まずは「赤羽駅の歩み」からスタートです!

 


赤羽駅東口駅前

 

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「赤羽駅」の歩み

 

以前の「赤羽駅」の回でもご紹介していますが、今回はさらに「赤羽駅」が歩んできた歴史を掘り下げてご紹介していきましょう。

 

この「赤羽駅」の誕生に関しては、年代こそ1885年(明治18年)と若干遅れを伴っていますが、実は日本最古の鉄道路線である「品川-横浜(現「桜木町」)」間がルーツの「日本鉄道品川線」の分岐駅としてのものでした。

(この「品川駅」、仮営業ではありますが、初代「新橋駅」よりも営業開始が早いため、「日本最古の駅」のひとつの座を勝ち取っています)

 

そんな、由緒正しき血筋ともいえる「赤羽駅」。

後に「品川線」は現在の「山手線」に変貌を遂げていくのですが、もうひとつこの時代の名残となるのが「赤羽線(埼京線の一部として現存する)」です。

 


埼京線「wikipediaより」

 

実は当時の「品川線」は、現在の「赤羽線」と「山手線」の2路線が一体となって敷設されており、力関係としては「赤羽線」の方が「本線」でした。

 

この事実を裏付けるのものが、現在も「池袋駅」付近で見られます。

本線である「赤羽線」がまっすぐ直進するのに対し、山手線は大きくカーブを描くように曲がっていきますよね?

 

その後、1906年(明治39年)には、私鉄である「日本鉄道」から国有化され、3年後には正式に「東北本線」の所属となります。

しかし、この路線の「池袋-赤羽」区間はその後も「赤羽線」と呼び続けられ、1972年(昭和47年)になってようやく「国鉄赤羽線」と正式に命名されるようになりました。(旅客案内等ではそれ以前から「赤羽線」と表記されることもあったとか)

 

このように、長い歴史を持つ「赤羽駅」ですが、歴史を持つが故に、とある問題と常に隣り合わせの人生(駅生?)を歩んでいたこともあります。

 

その問題とは、駅前における「開かずの踏切」問題のこと。

どういうことかというと、古い時代の「地上駅」のまま、駅前周辺が発展していったので、列車の本数が増えれば増えるほど「踏切がなかなか通行できない」事態を招いてしまっていたのです。

 

この事態はJR東日本の駅となってからも続きましたが、「駅高架化」の工事が始まったのはなんと平成に入ってから!(1990年(平成2年)に開始)

工事完了までは約8年の時間を費やしましたが、2000年代を控えた1998年(平成10年)には、とうとう「開かずの踏切」が根絶されました。

 

赤羽駅東口と西口をつなぐ高架下は現在Beans Terrace(ビーンズテラス)赤羽というショッピングモールとなっています。生鮮食品や食品雑貨なども多様なショップが集まっています。

 


現在の高架下の様子

 


Beans Terrace(ビーンズテラス)赤羽①

 


Beans Terrace(ビーンズテラス)赤羽②

 

つい最近である2018年(平成30年)には、5・6番線ホームにおいて「AIによる無人売店実証実験」が開始されたり、同地にゆかりのあるロックバンド「エレファントカシマシ」の楽曲が発車メロディに採用されるなど、今日では最先端の試みが行われるようにもなった「赤羽駅」。

まだまだその歴史は歩みを続けているのですね。

 

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本当は「岩淵」? ~赤羽駅周辺の街の歴史~

 

さて、これだけ歴史のある「駅名」なのですから、その基になっている「赤羽」という地域はさぞかし古くから知られていたのでは?と思った方も多いでしょう。(実際、筆者である私もそう思い込んでいましたし)

しかし、真相は、「どちらかといえば隣接地域である『岩淵』という地名の方がかつてはメジャーであった」というものでした。

 

時はさかのぼって江戸時代のこと。

駅からも近く、現在では「国道17号線」となっている街道は、旧五街道のひとつである「中山道」であり、この「中山道」からはるか「日光」への脇往還(五街道以外の主要な街道をこう呼ぶ)である「日光御成道」の最初の宿場町として広くその名を知られたのは、他ならぬこの「岩淵宿」でした。

(「岩淵本宿町」とも呼ばれた。当時は「赤羽」も「赤羽根」と記したそう)

 

しかし、行きかう人でにぎわう「宿場町」というよりは、どちらかといえば「荒川」を利用した水運によって運ばれた「物資・物品」が多く持ち込まれた「配送基地」としての役割の方が大きかったようです。

 


現在の岩淵本宿町周辺

 

このような経緯もあり、現駅名の「赤羽」を冠する旧「赤羽村」と旧「岩淵宿」が合併した際には「岩淵町」となる(1889年(明治22年)に合併)など、駅ができた当初は「岩淵」の方がメジャーな地名だったんですね。

(ただし、当時も「赤羽村」になる可能性があったそう)

 

こうして見ると、前述のように、荒川の水運が盛んだった時期は「岩淵」の影響力の方が強く、駅名となり周りの人々に周知されていくにつれて「赤羽」の地名が強くなっているんですね。

 

その後、より「赤羽」としての認知が進んだ戦後には「岩淵」という名前を抹消するような動きも出てきていたようです。

 

悲しいようですが、この動きは致し方ない部分でしょう。

街として、地域にとしての発展を考えた時、やはり知名度がある名前を、看板に掲げるのが最善と考える人が圧倒的多数となるのですからね。

 

 

メインに立つ「赤羽」、サブに回る「岩淵」 ~駅周辺の街の歴史②~

 

しかし、結論から言えば「岩淵」の名は残されることになりました。

 

それは地域の住民活動により引き出された結果であり、多くの住民が歴史ある「岩淵」の名前を残していきたいと考えたからに他なりません。

 

その想いは「平成」の時代になって、ひとつの駅名に込められました。

それが、東京メトロ南北線(埼玉高速鉄道も共有)の駅である「赤羽岩淵駅」です。

 


東京メトロ南北線「赤羽岩淵駅」

 

1991年(平成3年)に開業したこの駅は、計画時「岩淵町駅」という名称だったそうですが、圧倒的な混雑を生んでいる「赤羽駅」に集中する旅客を分散する目的も、その誕生の背景にはあったことでしょう。

こうして、かつて大部分が「岩淵町」であった地域は、現在では「赤羽」を冠する地名に成り代わっていきました。

 

少し脱線となりますが、日本文化の象徴の一つといっても過言ではない「刀剣」において、この地の名を持つ「赤羽刀」というカテゴリーがあるのをご存知でしょうか?

 

1945年(昭和20年)の終戦後、占領統治の目的で日本に駐留した「GHQ」は、日本における「武装解除」の一環として、武器である「刀剣」を提出するよう求めました。

回収された刀剣類は、後に廃棄処分とされていったのですが、一時的にそれらの刀剣を保管したのが、当時赤羽にあった「米陸軍第8軍兵器補給廠」。

 

ここまで来ればピンときた方も多いと思いますが、これらの集められた刀剣の内、廃棄処分を待たずして日本に返還されたものが、現存する「赤羽刀」です。

返還された数はおよそ5600口(「口」と書いて「ふり」と読むのが本来の数え方ですが、「くち」と読んでも間違いではありません)ですが、もともとの持ち主には約1100口しか戻らなかったそう。

 

それ以外はほとんどが「国や公立博物館」に無償譲渡されていますので、一般の市場にはこの「赤羽刀」はまず登場しません。

しかし、この「赤羽刀」も、このエリアの歴史を語る上で、重要なトピックのひとつであり、今回登場と相成りました。

 

これからも広がり続ける「赤羽」ワールドを見逃すな!

 

今回最後のセクションは、若干挑発的なタイトルとなってはいますが、その実は「紆余曲折ありつつも、今後も非常に重要な地域である『赤羽』の歴史に注目していきましょう!」ということです。

これらの歴史からもわかるように、その立ち位置も「独自の文化を持つ、文化圏のひとつ」となっている「赤羽」ですから、私たちがあっと驚くような変化や発展を重ねていくことは明白。

 

仮に「住まい」を「赤羽」に持ちたいと考えていらっしゃる方が、多くご覧になっているであろうタウン情報ですから、今回の特集がその参考になれば幸いです。

 


赤羽岩淵駅前の北本通り

 

今後も、非常に面白い歴史を積み重ねていくであろう「赤羽駅」エリア。

機会があればぜひとも住んでみてはいかがでしょうか?

 

 

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赤羽駅周辺地図

赤羽駅で利用できる路線

JR埼京線 「赤羽駅」
JR京浜東北線 「赤羽駅」
JR湘南新宿ライン 「赤羽駅」
JR上野東京ライン 「赤羽駅」
JR宇都宮線・高崎線 「赤羽駅」

東京メトロ南北線 「赤羽岩淵駅」(JR赤羽駅から徒歩10分~15分)

赤羽駅周辺の学区情報

http://www.city.kita.tokyo.jp/kosodate/shogakko/gakkojoho/index.html

(北区役所ホームページ)

 

 

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(2024年6月追記)

 

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