いよいよ本格的に「住宅ローン金利」が上がりそう?
今回のスタッフブログでは、先日(記事執筆時期2023年2月)飛び込んできた「大手3銀行が固定期間10年の住宅ローン基準金利引き上げ」に関するニュースにちなんで、今後の「住宅ローン金利の動向」についてのお話をいくつかご紹介したいと思います。
当ブログでもたびたび話題にしている「住宅ローン金利」ですが、いつかいつかとは言われていたものの、実際のニュースとして「金利引き上げ」が伝えられたタイミングで、改めて詳しく取り上げるべきでは?というのが、今回の記事の趣旨です。
中には「いまさら『住宅ローン金利』に関する詳しい内容を人に聞けない」という方もいらっしゃるかもしれませんので、その辺のお話も盛り込んでいくこととしましょう。
では、さっそく最初のセクションからお送りしましょう!
このタイミングで「住宅ローン金利」をおさらいしてみよう!
さて、今回のテーマである「住宅ローン金利」ですが、ここではこの「金利」という言葉の意味から改めて勉強してみましょう。
「金利」とは、シンプルに言えば「お金を借りた人が、そのお金に対して支払う『利息』のこと」を指しています。
「金利」は、一般的に『〇〇%』のような『割合』で表されることになっているのですが、住まいの購入代金、すなわち「住宅ローンを利用して支払われる金額」は、かなりの高額となるので、例え「0.01%」の引き上げでもかなりの金額になる、というわけです。
この「住宅ローン」ですが、さまざまな種類がある中でも、この「金利」に関しては「固定と変動」という2種類のタイプが一般的であり、今回引き上げられたのは「固定金利」の方でありました。(この他にも「固定金利期間選択型」と言われる「固定金利」の亜種(あしゅ)のようなタイプも存在します)
続いては、今回取り上げる「固定金利」について、詳しく説明していきましょう。
この「固定金利」ですが、シンプルに言えば「借り入れた時点での金利が返済終了までずっと続く金利タイプ」のことであり、基本的には「借り入れた時点で、総額いくら返済すれば良いのかが明確にわかる」ものとされています。
ですので、すでに「固定金利型の住宅ローン」を利用して住まいを購入した方にとっては、今回の引き上げはあまり関係のない話かもしれませんが、通常は「変動金利よりも固定金利の方が金利割合は高くなる」傾向がありますので、今後の動向を考える上では、今回のニュースは「非常に重要」だと言えます。
現在の日本が迎えている「円安」を抑制するために、多くの方々が日銀に対して「利上げするべきだ」という声を寄せていますが、この流れに沿っていけば、近い将来「変動金利割合」の方も引き上げられる可能性もあるのでは?と考えられますね。
今回は紙面の関係により、「住宅ローン金利のおさらい」もひとまずここまでといたしますが、興味のある方は当ブログの過去回もぜひ参考にしてみてくださいね?
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「固定は長期・変動は短期」という「見方」を覚えておこう
続いては、前述した「固定・変動」の2つの金利タイプについての解説となります。
セクションタイトルにもあるように、この「固定金利型の住宅ローン」の動向は、一般的に「長期金利」の動向と連動すると言われています。
「長期金利」と聞くと「住宅ローンには、また別の金利タイプがあるのか?」と身構えてしまう方も多いかと思いますが、この「長期金利」とは「住宅ローンに限らず、金融機関から1年以上お金を借りる際に適応される金利」のことであり、一般的には「10年物国債の利回り」を、そのまま「長期金利」として報道されているようです。(「長期金利」を表すものとしては「10年国債の利回り」が代表的な指標であるため)
逆に「変動金利型の住宅ローン」の動向は、よく「政策金利」としても知られている「短期金利」の動向と連動しています。
この「短期金利」ですが、これも「金融機関から1年未満お金を借りる際に適応される金利」のこととなっており、先程の「長期金利」とは「対の関係」になっています。
ただし、こちらの「短期金利」は「日本銀行による金融政策によって、明確にコントロールされている」ため、より「市場や経済の状況・人為的な影響」が強く反映されています。
ということは、前述のような「日銀への利上げを迫る声」が多くなれば多くなるほど、「短期金利」やそれに連動する「住宅ローンの変動金利」も引き上げられる可能性が高くなる、というわけです。
日銀によると「国内の住宅ローンの約7割が『変動金利型』」と言われていますので、今回のニュースを耳にして「繰り上げ返済」を考えている方も、決して少なくはないでしょうが、そうなれば必然的に「今後、より個人消費が冷え込む」ことにもつながってくるので、この辺りは今後も注目していくべきでしょうね。
大手銀行の中には「金利引き上げを見送った」所も存在している?
ただし、ここまでの話の流れとは異なり、今回の「引き上げ」に追随(ついずい)しなかった「大手銀行」もいくつか存在しているようです。
この書き出しから「ということは!」と期待している方も多いでしょうが、残念ながら「いずれ追随せざるを得ないタイミングがやってくる」と考える方が無難かもしれません。
それどころか、将来的な「変動金利の上昇」を視野に入れ、その影響をできる限り少なくするために、前述したような「繰り上げ返済」や「固定型への借り換え」を検討し始める方も増えてきているそうです。
もし、あなたが「今回の動きに追随しなかった大手銀行」で、現在「変動金利型の住宅ローンを組んでいる」のならば、ちょうど「借り換えタイミング到来」となってしまうでしょうが、覚えておいていただきたいのは「住宅ローンも含め『絶対に安全安心な金融商品』は、どこにも存在しない」ということです。
その大前提を今一度思い返した上で、ローリスクを取るのか、ハイリターンを重視するのか、を改めて考え直すべきでしょうね。
「住宅ローン金利の動向」に注意しつつ「住まい購入」を進めよう!
さて、最後のセクションでは、これまでの各セクションでのお話を踏まえた上で、ご自身の「住まい購入」をどう進めるべきか、について一緒に考察していきましょう。
最も大切なポイントをシンプルにまとめるならば「さまざまな要素が複雑に絡み合っている『住宅ローン金利割合』は、どんな人であっても『完璧には読みきれない』ので、今後の金融政策や、国内外の情勢、日本経済の動向などできるだけ注目して、決断を下すべき」ではないでしょうか?
もちろん、言うだけなら誰にでもできることです。
しかし、「実際に自らの考えや結論に自信を持てる人」にならなければ、この難局を乗り切っていくことは難しいでしょう。
誰からのサポートも受けず、何の努力もせずでは「自らの考えや結論に自信を持てる人」にはなれない、のであれば、まずは「できることからはじめる」べきではないでしょうか?
ちょっと厳しめの話になってしまったとはいえ、私たちおうち不動産をはじめとする「不動産のプロ」に相談することで、前述の「サポートというピースの半分」はカンタンに手に入れられるのですから、まずはお気軽にご連絡くださいね。
おうち不動産とともに、二人三脚で、一緒にこの難しい局面を乗り切っていきましょう。
さて、今回のお話、皆さんいかがでしたか?
これから住まいを、不動産を購入したいとお考えの皆さん。
まずは、私たち「おうち不動産」まで、お気軽にご相談ください。