賃貸だけじゃない?お得でスムーズな「退去」のススメ!?
どんな「住まい」もいつかは迎える、そんな「退去」をスムーズに!
こちらをご覧の方は、ほぼ90%以上が「物件からの退去」を考えていらっしゃるでしょうが、どんな建物や家屋もいつかは去る時が来るものですよね?
賃貸物件にお住まいの場合は、必ずと行っていいほど「退去」が必要となりますし、新居を予定している方でも「今住んでいる物件」からの「退去」は必要不可欠です。
それなのに「お部屋探し」や「お得な不動産購入」などの記事に比べ、「退去」をメインとしたブログ・記事を目にすることって少なくないですか?
今回はそんな「退去」にまつわるトピックをまとめてみました。
まずは「退去の王様?」ともいえる立場の、「賃貸物件」を舞台に進めていきましょう!
トラブルも圧倒的多数? 間違いだらけの「賃貸物件の退去」
当たり前のことですが、圧倒的多数を占める「賃貸物件」だけに、「退去時のトラブル」も数多くまかり通っているのが現状です。
中でも「退去費用」に関するトラブルが頻発していることもあり、法律でも定められている「原状回復」に対してのルール違反や認識の違いは、もはや立派な「社会問題」といえるでしょう。
かといって手をこまねいているだけでは、せっかくの「新居」にいつまでたってもたどり着けないのですから、非常に困りものですよね?
まず、「賃貸物件からの退去」を予定している方は「退去のための計画」を練るところから始めましょう。
「そんな計画立てるなんて面倒だよ」という方も多いと思いますが、昨日今日「出ていきます!」といっても通らないのが「退去」ですので、結局は計画立てていかないと余計「面倒なこと」になりかねません。
実際、今住んでいる物件において「退去の通達時期」を正確に把握している人が何人いるでしょうか?
本来、「退去の通達時期」は物件や契約によってまちまち。
最も一般的なのは「1ヶ月前」ですが、そうでなければならない「取り決めやルール」は存在しませんので、契約書に明記されている「退去の通達時期」をしっかり確認してから、計画を練っていきましょう。
(中には「専用の書面を用意しなければならない」ケースもあります)
次に考えるべきは「旧居~新居への移行期間」です。
新居も「賃貸物件」であるなら、場合によっては「二重に家賃が発生する」ことも。(最終月の家賃が「日割り」できない物件もありますよ?)
しかし、最も重視しておく所はやはり「退去時のハウスクリーニング」に関する部分。
なぜかというと、「退去時のチェック」に同席した「管理会社」による「一方的」な認識に基づいた「高額の修繕費用」に同意してしまう例が非常に多いからです。
上記の例、一見、良いように見えがちですが、実はこれ立派な「ルール違反」。
どのような状態をもって「原状回復」とみなすか?の線引きは、国土交通省によって定められた「ガイドライン」があるので、「管理会社」が勝手に決めて良いものではないのです。
(参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」)
さらに、あまり知られていませんが、実は前述の「同意」がないままでも部屋の明け渡しは「成立」するのをごぞんじでしたか?
(仮に契約時に「特約」されていたとしても、通常の範囲を超えた「暴利的な義務」は認められない場合がほとんどです)
このように、前もって「計画」を練ったり、調べたりすることのない人ほど、「トラブルに巻き込みやすい」ものであることは、「退去の際のトラブル」が多いことからも容易に判断できますね?
あなたが賢くスムーズに「退去」しようと思うのなら、まずはキチンと「計画を立てる」所からはじめることをオススメします。
最後に蛇足とはなりますが、「退去・引っ越し時期は特に健康に注意する」ようにしてください。
実はこれ、筆者の実体験なのですが、以前「退去・引っ越し」の時期に運悪くインフルエンザを発症してしまい、かなり苦しい経験となってしまったことがありますので。
建て替え・リフォームの際の「一時退去」をスマートに!
次にご紹介するのは、若干イレギュラーな例として、リフォーム・建て替えなどによる「一時退去」を取り上げてみましょう。
通常の「物件退去」に比べると、数自体は少ないものの、確実にニーズのある分野でもあり、不動産のプロである「不動産会社の担当者」ですら「完璧な対応」が難しい(ノウハウを持っていない)こともあるのだそう。
このような「一時退去」の場合、最も重要なポイントが、あくまで「仮住まいであることを念頭に置く」というものです。
なぜかというと、皆さんもごぞんじの通り、基本的に賃貸物件は「年単位での契約となる」ため。
ただでさえ、リフォームや建て替えの費用を抑えたい時期なのに、契約期間よりも短い間に転居することによる「違約金」までかさんでしまうのは、誰しも困るものですからね。
さらに現在では、電気・ガス・水道といった「ライフライン」だけでなく、「インターネット回線のスムーズな転出・移行」にも気を配る必要があるでしょう。
この問題への具体的な対策として、最初にご紹介するのは「短い期間の居住が可能なウィークリーマンションなどの利用」です。
ただ、ここで大きなネックとなるのが「ウィークリーマンションの多くは単身者向け」である点。
当たり前といえば当たり前のことですが、ウィークリーマンションとしても「より利用機会が多いターゲット向け」にサービスを行っているため、より機会が少なく、維持費も高額となる「ファミリー向け物件」を持っていることは非常に稀だと思います。
ただし、その面だけクリアできれば非常に有効な手段であることは間違いなく、家財道具や最低限の家電等も備え付けてあるので大掛かりな引っ越しの必要もありません。(近年ではネット回線すら備え付けの所も!)
他にも、かなり稀な例として「建築・リフォーム業者が提携している不動産会社が仮居住可能な物件を用意している」こともあります。
(中には引越し業者との提携をしている場合もありますが、後述します)
これらの物件は、契約の際の初期費用が一切かからなかったり、相場よりも安い家賃を設定していたりすることもあるので、リフォームや建て替え業者に聞いてみると良いでしょう。
次に忘れちゃいけないポイントは「都合2度の引っ越しが必要」である点です。(リフォーム前自宅→引っ越し→仮住まい→引っ越し→リフォームご自宅)
この問題への対策のひとつとしては「仮住まいには必要最低限の家財道具のみを持ち出す」ようにすると良いでしょう。
仮住まいの間、生活必需品以外はトランクルームを利用して一時保管し、必要最低限のみを「自身で引っ越し」すればかなりリーズナブルですね。
もし前述の「建築・リフォーム業者が提携している引越し業者」が「建て替え・リフォーム専用プラン」を用意している場合は、さらにお得に!
(一時保管のための倉庫を用意している業者すらあるんです!)
結論としては、お得な一時退去のためにも「状況・要望に合ったサービスを見つける努力」が必要ということですね。
「人生100年時代」だからこそ「退去」のイロハを覚えておこう
さて、最後のセクションは、「今後『退去』の機会・ニーズが更に増えていく」という点にフォーカスを当ててみましょう。
いまや日本人の平均寿命は80歳を超えただけでなく、全人口の21%を老年の方が占める「超高齢社会」となっています。(ちなみに7%を超えると「高齢化社会、14%超えで「高齢社会」と分類されるため、「超高齢化社会」という呼び名は誤用となるのだそう)
もはや日本人の寿命は「一般的な住宅の耐用年数」では追いつかないほどに伸びており、もちろん若年世代においても由々しき事態となっているほど。
ということは「一生の内に、転居・移住する回数」も必然的に増加するため、冒頭の点の裏付けとなるだけでなく、高齢者自身が引っ越しにまつわる諸手続きや業者の手配などの対応をする機会も増えることでしょう。
さらに今後、あらゆる方にとって、知識・ノウハウの一つとして「退去」にまつわる有力情報や便利なサービスが関係してくることも予想できます。
もちろん、筆者としても早い段階で「退去」に関する情報収集に着手することを強くオススメしておきましょう。
いざ!という時に不安や心配事にならないよう、色々準備をしておいてくださいね?
さて、不動産や賃貸住宅にまつわる「退去」に関するトピックはいかがでしたか?
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざ通り、スムーズかつスマートに進めていきたいものですね。
【スタッフブログ】
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