価格よりも「希望のライフスタイル」を優先する人が増えてきた?
さて、今回のスタッフブログは、膨大(ぼうだい)な過去回を含めても、なかなか例がない「非常に長いタイトル」の記事になっています。
そのタイトルとは「住まい探しも変革開始?価格よりも「希望のライフスタイル」を優先する人が増えてきた?」というものなのですが、こちらを見て「ええ?本当?」と驚く人もいれば「いや、そんなの普通でしょ?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ほとんどの方にとって「住まいを購入する」と言うのは「一生に一度の大きな買い物」ですので、このような「価値観の変化」は、長年不動産業界に居る「私たちのような立場」でなければ、なかなか気づけない点だと言えるでしょう。
そんな「価値観の変化」について、さっそく調査開始していきましょう!
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今の日本で「大幅な不動産価格の増減」は考えにくい?
さて、いつものように、最初のセクションは「テーマに関する基礎知識や基本」をご説明していきたいと思いますが、今回はちょっと様子が違うような気がしている方も少なくないでしょう。
しかし、セクションタイトルにもあるように「今の日本で『大幅な不動産価格の増減』は考えにくい」という部分が前提としてあることで、実は「住まい購入に関する価値観の変化」をある程度「先読み」することも可能なのです。
では、なぜ「大幅な不動産価格の増減は考えにくい」のでしょうか?
その答えはシンプルですが「今後の社会を支えていく年齢層の収入が、ほとんど変わっていない」ためです。
前述したように「住まいの購入は非常に大きな買い物」であるため、当然ながら、例え「中古物件」であったとしても、非常に高額になります。
しかし、購入する側の収入の水準が変わらないのであれば、そこに連動するはずの「不動産価格」も同様に「大幅な変化はしない」と予想できます。
もちろん、住まいが売れなければ、いくら物件が豊富であっても、私たち「不動産業界の人」は、収入につながらなくなってしまいます。
正直な所、これまでの「不動産購入」に関して言うなら「購入の90%は『物件価格』によって決まってしまっていた」のですが、実際「価格が増減しない」のであれば、購入者の多くは「他の要素、他の魅力によって購入を決める」ようになるでしょう。
ですので「大幅に不動産価格が増減しない」のであれば、必然的に「価格に取って代わる魅力的な点」として「希望のライフスタイルが実現できる住まいかどうか?」が購入を決める時代になっていく、と考えられるのです。
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「働き方」が変われば「生き方」も当然変わっていく
そして、現在では、大きな「社会的な変化」によって、多くの人の「希望するライフスタイル」も、同様に変化し始めています。
その変化とは「働き方の変化」だと言えば、納得する方も多いでしょうが、実際に多くの企業で「リモートワーク」などの「新しい働き方」が定着しており、多くの人の「住まいに留まる時間」もより長いものへと変わってきています。
もちろん、激務のため「自宅には、ほぼ寝るだけ」という方もまだまだ多いでしょうし、そういうライフスタイルを続けている方は決してゼロとはならないでしょうが、基本的に世の中は「多数派の意思」に合わせて進んでいくものですので、このような「新しい働き方」が増えていくのであれば、必然的に同じ方向へ進んでいくことでしょう。
そして、私たちの社会を一変させる力を持つ「働き方の変化」ですが、今後さらに「住まいに留まる時間は増える」と予想できるだけの「根拠」も、社会へ定着し始めています。
この「根拠」の正体は、現在大きな話題となっている「AI(人工知能)の台頭」なのですが、多くの分野でこれらの「AI」が一般化すれば、労働効率はさらに高まり、中には「それまで続けていた職種そのものがすたれるケース」も出てくることでしょう。
おそらくは、今後「長く働き続けない社会」への転換期を向かえることになれば、間違いなく「住まいに留まる時間」も増えていきます。
であれば、今後さらに「希望のライフスタイルが実現できる住まいかどうか?」が「住まい選び」の最優先事項になっていく、と考えられますよね?
「希望のライフスタイル優先」が定着すると「不動産価格」はどうなる?
続いては、今後、さらに「希望のライフスタイル優先」の価値観で「住まい選び」を行っていく社会へと変化した場合、不動産価格にはどのような影響が考えられるのでしょうか?
もちろん、あくまで「予想」でしかないので、確実にそうなるとは言い難いのですが、おそらくは「よりシンプルに、良い条件がそろっている不動産には、相応の価格が設定され、逆にどんなに高級感のある住宅であっても、住みづらい条件を備えた物件の価格は下落する」のではないでしょうか?
この予想の「理由・根拠」としては、前述の通り「より住まいに留まる時間が増えるため、より住み心地の良い住宅であれば、高値が付けやすい」という点と、もうひとつ「投資目的よりも『実際に住みやすい物件』の方が人気を集める」という点がベースとなっています。
ただ、今後の不動産業界における問題点として、避けることのできない「空き家問題」もしくは「家余り問題」も、将来的に深刻な状況になることが予想されていますので、状況はそれほど「単純なものではない」かも知れません。
とはいえ、このような問題点の解決に、一役買いそうなのが、近年人気が高まっている「リノベーション物件」でしょう。
例え、築年数が古く、資産価値が下落した「中古住宅」であっても「リノベーション」を施すことで、再び「市場での戦闘力」を得ることができる「リノベーション物件」は、改装するコストこそかかりますが、売る側、買う側双方に大きなメリットをもたらすことができる反面、リスクは少ない手法であり、私たち「不動産業界」においても、大いに期待できる「冴えたやり方」なのです。
「価格もライフスタイル」も、大切な「不動産購入の一要素?」
さて、最後のセクションでは、今回登場した「代表的な不動産購入の決め手」である「不動産価格」と「希望のライフスタイルが実現できるかどうか?」のふたつの「要因」の関係性、そのバランスについて考察してみましょう。
確かに、ほとんどの「住まい購入の現場」においては「価格面とライフスタイル実現」が「最終的な決め手」になると思われます。
しかし、住まいを購入する人にとって「なぜその物件を選んだのか?」という質問(おそらく、不動産仲介店の多くが、実際にそのようなアンケートを行っているでしょう)を投げかけたならば、きっとその答えは「それぞれ異なっている」はずです。
そして、経験がある人も多いでしょうが「住まい」を始め「自動車やバイク」、はたまた「パソコンや趣味の品」人によっては「海外旅行」などの「大きな買い物」ほど、決め手になるのは、購入者にとって「魅力的だと感じる要素」になるものです。(一言で言うなら「ロマンを感じる」という表現がしっくり来ますね)
この「大きな買い物の際の、購入に至る魅力・ロマン」を考慮すれば、前述のような「価格」や「希望のライフスタイルが実現できるかどうか?」という要素は、あくまで「一要素」に過ぎない、とも言えますね。
さて、今回のお話、皆さんいかがでしたか?
これから住まいを、不動産を購入したいとお考えの皆さん。
まずは、私たち「おうち不動産」まで、お気軽にご相談ください。
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(2024年11月追記)