都会と郊外の良いとこ取り!穴場感満載の「千住大橋」駅
都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや街の便利な情報をお届けしている、こちらの「タウン情報」。
今回は、23区内における当タウン情報未踏の地(記事執筆時点)である「足立区」から、これまた登場回数の面で「激レア」ともいえる「京成本線」の「千住大橋駅」をお送りします!
こちらの「千住大橋駅」周辺エリアですが、都心・23区における主要な駅にも20~40分以内で到着するなどアクセス性の高い状況でありながら、周辺地域を含めなかなかご紹介の機会に恵まれていなかった、という地域ですので、今回を皮切りに今後の登場回数を伸ばしていこうと考えています。
では、さっそく、最初のセクションから!
駅南口は明るく、バスロータリーは多くの人が利用しています。
千住大橋駅の駅・街の歴史
ではさっそく、と行きたい所ですが、まずはこちらの駅が属する「京成本線」について軽くご紹介しましょう。
親会社となる「京成電鉄」は、屈指の参拝者を誇る仏閣「成田山新勝寺」への参拝客に向け、総武鉄道(現JR総武本線)佐倉駅を起点とした「成田鉄道」がルーツとなっており、その開業時期はなんと1897年(明治30年)とかなり長い歴史を持っています。
ただし、実質的な前身となるのは1909年(明治42年)に創立した「京成電気軌道」という会社であり、細かい話ではありますが現在のような「京成電鉄」、つまり「軌道から鉄道」へと法律上の定義を変更したのは、1945年(昭和20年)と結構時間がかかっています。
このようにしばらくは「軌道」扱いだった「京成電鉄」ですが、使われている文字からもわかるように「東京と成田を結ぶ」ための路線であり、このことは前述の1909年から大前提として「第一目的」だったはずです。
ですが、本懐である「京成本線」自体は、開業が1912年(大正元年・現在の「押上駅―曲金駅(現「京成高砂駅」)―伊予田駅(現「江戸川駅」)が開業)となっており、まだまだ本来の形には遠い状態からのスタートでした。
ここからさらに1931年(昭和6年)の延伸・開業によって「青砥駅―日暮里駅」間が開業することになるのですが、今回の「千住大橋駅」もこの際にデビューした駅のひとつであり、厳密に言うなら前述の1945年までは「電気軌道」の駅だったことになります。
駅東口は若干目立たない裏道の雰囲気です。
さて、今度はこちら千住大橋駅にスポットを当てていくのですが、実はこの駅開業から40年以上『あまり大きな変化がない駅』であったのですが、前述以降も京成本線が延伸を繰り返した中の1977年(昭和52年)に従来の「相対式ホーム(2面2線)」から「島式ホーム(2面4線)」へと改修されています。
また、大きな変更点としては2002年(平成14年)に、ダイヤ改正によりそれまで停車していた急行列車が廃止され普通列車のみの停車駅となったのですが、それから8年後となる2010年(平成22年)に再びダイヤ改正が行われ快速列車の停車駅へと変更されたため、減少傾向にあった乗客数が再び増加するようになっています。
駅改札口は意外とコンパクトです。
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続いて、この駅がある「足立区千住橋戸町」ですが、駅がデビューした翌年にあたる1932年(昭和7年)に、周囲の町や村などと共に当時の「東京市」に編入されたことで同時に「足立区」入りした地域です。
また、この際にそれまで「千住町大字橋戸町」となっていた地名が現在の「千住橋戸町」へと変更されているのですが、このような流れで「千住〇〇町」となった地名は他にも多く、さらにこれらの町名はそのほとんどが「◯丁目」が存在しない「単独町名」となっています。(もちろん千住橋戸町も単独町名)
駅からも近い「橋戸稲荷神社」の本殿裏には、有名な「伊豆長八」が手掛けた錦絵が施されている(非公開)のだそうです。
これらの地域の大本となる「千住町」は、ごぞんじの方も多い通り、江戸時代に「江戸四宿」のひとつに数えられた「千住宿」がルーツとなっています。
千住宿は、かの松尾芭蕉による「奥の細道(正確には「おくのほそ道」)」の出発地としても知られています。
奥の細道や芭蕉にまつわる看板、像も建っています。
この長い行程を、わずか5ヶ月で走破したという脚力から、実は「松尾芭蕉は忍者だった説」も出ているのだとか。
実は、駅や町名の元になっている「千住大橋」が1594年(文禄3年)に架けられたために往来がより便利になったことが宿場町となった一因と言われています。(現在の鉄橋となったのは1927年(昭和2年)のことで、タイドアーチ型鉄橋としては日本最古だそうです)
ということは、広大な旧「千住町」が栄えたのも、京成本線や駅ができたのも全て「千住大橋」がきっかけだったかもしれない訳で、そうならば地元住民だけでなく、多くの人が「千住大橋に足を向けて寝られない状況」なのかもしれませんね。
現在の千住大橋です。
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千住大橋駅周辺の商業施設
千住大橋駅の特徴として、一般的な出口となる南口側はバスやタクシーが利用するロータリー場となっているのですが、反対側の東口側は軽自動車が通るのがやっとというぐらい狭い路地となっています。
駅東口側はかなりせまくなっています。
そのため、一般的な「駅前」の雰囲気を持っているのは南口のみと考えて差し支えないでしょう。
また、こちらの南口側には出口からすぐの所に、このエリアの買い物環境を代表するショッピングモール「ポンテポルタ千住」がありますので、基本的に日用品や食品の購入はこちらを利用するという地元住民が大半でしょう。
ポンテポルタ千住
その他、当タウン情報でご紹介する商業施設の中では、おそらく初登場となる「東京都中央卸売市場 足立市場」が駅向こうの国道4号線を越えた所にあります。
足立市場の入り口は多くの業者が乗り入れることもあって、かなり大きめです。
ただあくまで「卸売市場」であるため、朝早くから行く必要はありますが、通常では手に入らないような新鮮な食材を一般の方でも購入できます(市場内のお店で購入可能)ので、おそらく食材の購入に関しては最高レベルの買い物環境を備えている、と断言できます。(飲食店も豊富)
他の卸売市場に比べあまり知名度は高くないのですが、そのためかうんざりするほどの混雑が比較的軽減されていることもあり、なかなかの穴場と評判になっているようです。
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千住大橋駅周辺の観光スポット
さて、今回の観光スポットは、先程もいろいろとご紹介しましたが、やはりこのエリアのランドマークとも言える「千住大橋」をご紹介しましょう。
現在の橋はかなりの規模ですが、架けられた当時の場所とは異なるのだそうです。
こちらの橋は、重複しますが江戸時代に至る少し前、1594年(文禄3年)に架けられたものであり、当時は現在の鉄橋よりも200mほど上流にあったとされています。
ただし、当時は単に「大橋」と呼ばれていたのですが、これには理由があり、江戸幕府によって「隅田川にはこの橋以外を通すことを禁じられていた」のだそうで、その後「両国橋」など他の橋が完成した時期を見計らって、ようやく「千住大橋」という呼称が付くことになったそうです。
千住大橋からみる隅田川
防波堤には隅田川ゆかりの浮世絵などが描かれており、見ているだけでも雰囲気を味わえます。
その後、江戸期だけでも合計6回もの架け替えが行われていますが、意外にも最初の架橋から1885年(明治18年)に至るまで橋が流されたことはなく、幾度も架け替えられながらも「江戸時代約300年以上を生き抜いた名橋」とも言われています。
また、2004年(平成16年)には、歩行者専用の「千住小橋」も作られていますので、興味のある方は内見ついでに気軽に足を運ぶのも良いでしょう。
→千住大橋に関する詳しい情報はコチラ!
(橋の反対側となる「荒川区ホームページ」が別タブ・ウィンドウで開きます)
千住大橋駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した千住大橋駅周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をご紹介しましょう。
こちらのエリアの特徴を一言でまとめると「都心部へのアクセスも良く、郊外的な『のどかさ』も兼ね備えた穴場エリア」といえるでしょう。
その中でも特筆すべきは「東京・品川などのビジネス街、渋谷・新宿・池袋などの副都心群の駅まで20~40分以内で到着可能なアクセス性の高さ」であり、都心部への通勤が大前提となる方にとって大きな決め手になりうるポイントです。
その他、ファミリー層におすすめできるポイントとして「足立区内でもかなり治安の良い地域に改善された」という点があります。
これは、同エリアが再開発によって街並みがキレイになったことも関係していると考えられていますが、その他に「駅・街の歴史」でも取り上げた通り「改めて快速電車が停車するようになった」ことでエリアの利便性がグッと高まったのも関連しているかもしれません。
仮に現在、あなたがこのエリアを含む「北千住周辺」を狙っている場合は、改めて同エリアの物件に注目してみることをオススメします。
駅周辺には多くのお店があり、夜でも明るい雰囲気です。
さて、今回取り上げた「千住大橋駅エリア」は皆さんいかがでしたか?
こちらの千住大橋駅周辺エリアでお住まいのお探しの方も、お気軽に、私たち「おうち不動産」までご相談ください。
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千住大橋駅周辺地図
千住大橋駅で利用できる路線
京急本線 「千住大橋駅」
JR常磐線 東京メトロ日比谷線・千代田線
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン) つくばエクスプレス 「北千住駅」(京急本線 千住大橋駅から徒歩10分)
(上記路線に乗り入れる上野東京ライン・小田急ロマンスカー・東武特急なども利用可能)
千住大橋駅周辺の学区情報
https://www.city.adachi.tokyo.jp/gakumu/r5-gakkuiki-itiran-zu.html
(足立区役所ホームページ)
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