豊島園駅は「今後の盛り上がり」も期待できる街Vol.２
毎回、都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや街の便利な情報をお届けしている「タウン情報」ですが、今回は以前にご紹介した中でも人気の高い駅を、また別の角度から改めて掘り下げる「Vol.2」シリーズがまたも再登板です。
今回お送りする「Vol.2」は、前回「西武豊島線」としての印象を強く残した「豊島線駅」を改めてご紹介！（タイトルにもある通り、実際は「都営大江戸線」との2路線が乗り入れている駅となります）
今回は「Vol.2」シリーズ定番の「エリア内の近年住宅事情」からではなく、ほぼこの駅への「専用線」であるため、登場回数が極めて少ない「西武豊島線」の「路線について」をサポートしていきましょう。
都営大江戸線豊島園駅
西武豊島線の路線について
さて、今回登場の「西武豊島線」ですが、前回の登場時でも「ほぼこの駅への専用線となっている」路線であることはご紹介しました。
ただ、どうしても「西武グループ」の印象からか「この路線と先日閉園を迎えた遊園地が最初から同一資本によるもの」という間違った認識が絶えません。
しかし、前回でもお話した通り、この「豊島園」のルーツは「大正時代」の「日本庭園」であるため（路線・駅が開業したのは1926年（大正15年）のこと）、すっかりイメージが「遊園地」となった今では「それ以前のイメージ」が想像しづらいのも分かります。
そんな「西武豊島線」ですが、近年では「遊園地の跡地問題」が多くニュースで取り上げられるなど、あまり良くない意味の知名度が膨らんでいるのをごぞんじの方も多いことでしょう。
ここまでご説明した通り、地元の住民にとっては長く愛されてきた「遊園地」であり、実は近隣住民にとって「災害時の防災拠点・避難場所」として使用されてきた経緯があり、計画で発表されている「テーマパーク」への転換工事の間は「一切使用できない」ことが以前から指摘されているのです。
記事執筆現在では、具体的にいつから「テーマパーク化」のための工事が始まるのか？という段階すら不透明であり、周辺地域の「防災」に一抹の不安を感じるのは決して筆者だけではないでしょう。
少し不穏な空気が漂ってきましたが、気を取り直して次のセクションへ！
西武豊島線
豊島園駅周辺の近年住宅事情
前のセクションでも触れた通り、このエリアはほぼ全域が「現在使用の目処が立たない広大な土地」と「その区域を取り囲むような住宅地」で構成されています。
しかし、完全に同所ではないものの、都心における有力な鉄道網のひとつである「都営大江戸線」の駅があることや、徒歩圏内にさまざまな分野で利便性の高い「練馬駅」が存在することで、その「住みやすさ」から一定の人気を保ってきた地域です。
そして、昨今の不動産取引において「トレンド」となっている「郊外志向」にも対応できる（エリア内に川があり、緑や自然環境に恵まれている）だけのポテンシャルをも持ち合わせているので、今後さらに人気が高まる可能性を秘めている、ように見えます。
しかし、なぜこんな「不穏な」言い方になるのでしょうか？
その理由としては、前セクションの後半でも取り上げた「遊園地の跡地問題」が密接に関係しています。
実は、この跡地はもともと「防災機能を持った公園」となることが既定路線であり、地元住民の間にも「としまえんの閉園は名残惜しいが、防災のために利用できる公園となるのならば」と賛成の声が多く聞かれていたそうです。
しかし、蓋を開けてみれば「民間企業によるテーマパーク化計画」が半ば先行する形で進んでしまい（この辺りは多くの報道による「誤解」もあったでしょう）、それまでの話とは全く異なる使われ方をされることに対する混乱が出てきてしまった、という流れ。
仮に、今後連日多くの人が詰めかけるような「一大名所」になってしまえば？
「このエリアの住宅事情」を予想するには、現状はあまりに「不透明」なのですね。
豊島園近くを流れる石神井川
豊島園駅周辺にはどんなお店が多い？
今回の「豊島園駅」周辺エリアは、これまでの印象とは裏腹に「駅前等の一部を除き、緑豊かで閑静な住宅街が広がっている」ことでも知られています。
そのためか、駅周辺にさまざまな店舗が集中しており、メインストリートとなる「豊島園通り」を外れると途端にお店の数が減ってしまいます。
もちろん、日用品や食料品の買い物ができる「スーパーマーケット」もあるのですが、その状況としては「充実している」とは言い難い面も。
まいばすけっと豊島園駅東店
ただし、同じエリアでも住んでいる地域によっては、有力な商圏を持つ「練馬駅」を日常的に利用することができるため、心配は無用です。
なおかつ「池袋までわずか13分」という有利な立地を活かし、大きな買い物は「池袋」まで出てしまった方が早い、という地元住民の「生活の知恵」も多く聞かれていますので、あまり悲観する必要はないでしょう。
続いて、このエリアの「飲食店事情」ですが、すでに予想している方も多いかもしれませんね。
このエリアの飲食店は、そもそも「遊園地に遊びに来る人」をターゲットに出店・開店したお店がほとんどとなり、その状況は現在でも大きく変わってはいません。
ただ「来店して飲食をする」というスタイルありきのお店も少なくなく、お客さんの主流が「テイクアウト」に移行しつつある「時代のニーズ」についていけてない部分も感じます。
これからこのエリアの住まいを検討されるのであれば、決して無視できないポイントですので、しっかりと頭に叩き込んでおきましょう。
飲食店
豊島園駅周辺の主な公共施設
このエリアの公共施設における特徴としては、元々「アミューズメント要素の高い地域」であるため、「学校施設が駅から遠いところに点在している」という珍しいものです。
その証拠として、「西武豊島線」の駅から最も近い小学校を探してみると「区立南町小学校」となりますが、こちらの小学校はどちらかといえば「練馬駅」のエリアに属するかと思われます。
さらに、これ以降は徒歩でもかなりの距離となり、どちらかと言えばこの「豊島園駅」を取り囲むように配置された「周辺駅エリア」の方にむしろ近くなってしまうのです。
もうひとつ「公共施設」分野に特化したこのエリアの特徴としては「旧豊島園（庭園の方）の名残りか、公園施設が多い」という点があげられるでしょう。
ただ、当初の計画通りに話が進んだならば、この公園の中に「としまえん跡地の防災公園」も含まれたはずで、近隣住民のうち6万人の人々が有事の際にはここに避難できる環境が整っていたかと思うと、少し残念ですね。
どんな場所も、エリア内の「公共施設」からその特徴が見えてきたりするものですが、もし、あなたに「現在気になっているエリア」があるのなら、その地域の「公共施設」に着目してみるのもいいかも知れませんよ？
向山庭園
総合的な「豊島園駅」周辺エリアの「住みやすさ」は？
さて、最後のセクションは、今回登場した「豊島園駅」周辺エリアの「総合的な住みやすさ」をご紹介していきましょう。
総合的に見ると、この「豊島園駅」周辺エリアは、「現在はエリアの先行きが不透明であったり、商業施設や店舗に偏りがあったりと問題点も多いが、閑静な住宅街を持ち住みやすい環境を備えている」エリアであるといえるでしょう。
総合的な判断においても、やはり現在の「としまえん跡地問題」は密接に関係してしまいますが、そもそもこのエリアの評価は園の閉園前から高く、単体では買い物環境の面で劣るものの、十分徒歩圏内となる「練馬駅」周辺エリアを利用しやすい点は秀逸でしょう。
さらに「緑や自然環境が多い」わりには「池袋まで13分で行ける」利便性も兼ね備えており、おまけに閑静な住宅街で価格帯もリーズナブルとくれば、少々のウィークポイントも仕方ないと思えるはずです。
だからこそ、だからこそなのですが、余計現状の「先行きの不透明さ」が惜しまれますし、このエリアを検討するなら、じっくりと長い目で先行きを見通すだけの「判断力」が不可欠だといえるでしょうね。
当店では、皆様が「長く快適に暮らすことができる」住まい選びを全力でお手伝いしますので、今回の「豊島園駅」周辺エリアに限らず、気になる物件がある方は、お気軽にご相談ください！
今後の動きによってはまるっきり性格が変わる可能性がある「豊島園駅」周辺エリア。
機会があればぜひとも住んでみてはいかがでしょうか？
【周辺関連情報】
・練馬のお隣駅「中村橋」は高レベルの極上「穴場」エリア！Vol.1
・練馬のお隣駅「中村橋」は高レベルの極上「穴場」エリア！Vol.2
・住まいとしては最高クラスの環境！「石神井公園駅」の魅力とは！？
・住みやすさ・アクセス良好！！三路線利用可能な「小竹向原」駅
豊島園駅周辺地図
</ p>
豊島園駅周辺の学区域情報
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/shochu/gakkuiki/index.html
（練馬区役所ホームページ）
豊島園で利用できる路線
西武池袋線・豊島線 「豊島園駅」
都営大江戸線 「豊島園駅」
戸建て（新築戸建て・中古戸建て）でもマンション（中古マンション・リノベーションマンション）でも、お客様のご希望条件に合わせて多数ご紹介できます！東京23区を中心に首都圏で気になる物件が あればご相談下さい。
