「神楽坂駅」は東京の小さなパリ♪住みやすさは?
毎回、都心のさまざまな「駅」に焦点を当て、その周辺エリアの住みやすさや街の便利な情報をお届けしている、こちらの「タウン情報」。
今回は、当タウン情報では「初登場路線」となる「東京メトロ東西線」の「神楽坂駅」をお送りします!
現在、「Covid-19」の大きな影響を受けている「ライブハウス」ですが、この「神楽坂」エリアにも、長い歴史を持つ「神楽坂エクスプロージョン(現在は閉店)」というライブハウスがかつて存在していたなど、文化的にも重要なエリアとなっていますね。
かつて「神楽坂エクスプロージョン」が入っていたビル
では、今回も「駅と街の歴史」から行ってみましょう。
「神楽坂駅」の駅・街の歴史
当タウン情報を毎回楽しみにしてくださっている方にとっては、さまざまな豆知識を仕入れる場としてもおなじみとなっているこのセクションですが、今回はまず「東京メトロ東西線」のお話から進めていきましょう。
この「東西線」、実は「東京メトロ」の路線の中で唯一「千葉県への延伸」を果たしている路線であり、それが具体的に示されたのは、前身となる「東京5号線」という名称が正式に示された1962年(昭和37年)の「都市交通審議会第6号」のことでした。
しかし、それ以前は?というと、実は別路線となる「東京成芝電気鉄道」によって「東陽町−西船橋」間の免許交付が1927年(昭和2年)に行われており、「全く別の路線」という状況だったのです。
この「東京成芝電気鉄道」、免許交付こそ果たしたものの、実は「未成線」のまま「起業停止」に至った「悲劇の路線」なのですが、この「東京成芝電気鉄道」の存在がなければ、現在の「東西線」はありえなかったでしょう。
神楽坂駅2番出口
話を駅に戻すと、今回の「神楽坂駅」は、この路線において最古参となる1964年12月の「高田馬場−九段下」間開業時にデビューした駅であり、この路線の歴史を最初から見守って来た「由緒正しい駅」だそう。
ただ、歴史が長いのは駅だけでなく、駅のある「新宿区矢来町」も同様で、この「矢来町」という地名の由来はなんと「寛永5年(1628年)」にも遡ります。
この地名は歴史ファンなら、ごぞんじの方も多いはずの徳川幕府「大老」であった「酒井忠勝」(3代家光〜4代家綱時代)が、主君家光から貰った屋敷の周囲の土手が「竹矢来」で囲まれていたことに由来しており、なんとこの「竹矢来」、数ある「江戸名物」のひとつとされていることからかなり立派なものだっとと考えられますね。
もうひとつ、駅名の由来にもなっている地名「神楽坂」ですが、こちらは「矢来町」に遅れること約200年後の1836年(天保7年)に発表された「江戸名所図会」の4巻にその由来が記されていますが、当時この坂の右側に存在した「高田穴八幡」の祭礼の際に「神楽」を演奏したことからそう呼ばれるようになったのだとか(異説あり)。
偶然にも、どちらも「江戸名物」であったことは間違いなく、古くから人々で賑わっていた地域であることも共通していますね。
またこの「神楽坂」エリアは、大正時代には「花街」としてのその隆盛を極めていたそうで、現代における「オシャレスポット」のような「流行発信地域」であったのだとか。
一方「矢来町」はといえば、昭和時代から「出版・印刷」関連の企業が多かったことでも有名で、皆さんも一度は読んだことがあるはずの「新潮社」本社ビルが今でもその勇姿をこの地に残しています。
新潮社本社ビル
どちらも「江戸名物」に由来し、当時から流行の最先端で、なおかつ日本文芸の分野でも発信を続けてきた場所というのがグッと来ますよね!
ではでは、紙面にも限りがありますので、次のセクションに参りましょう!
神楽坂駅周辺の商業施設
都心でも有数の知名度を持つ「早稲田通り」と「神楽坂通り」である「都道25号線」が走るこのエリアですが、古くからの街並みを色濃く残す「坂地」であるため、道路事情的にも若干入り組んでおり、せまく細かい路地が縦横無尽に這っています。
そんな事情もあってか、このエリアにおける「商業施設」は「都道25号線のロードサイド店舗」が中心で、なおかつ「飲食店がメイン」となっているようです。
ただ、実際にこのエリアを歩いて見た方ならごぞんじの通り、街全体が古き良き「商店街」の様相となっているため、大型スーパーで食材や日用品をまとめ買い、というよりも、「雰囲気のある個人商店をめぐる」方が良いでしょう。
だからと言って、スーパーが皆無というわけではなく、駅から徒歩圏内に「まいばすけっと西五軒町店」もあるので、エリア内の住む区域によっては毎日の生活に欠かせないお店になるでしょう。
逆に「雰囲気のあるカフェをハシゴしたい!」というような野望がある方にはかなりオススメのエリアですよ!
よしや SainE 神楽坂店
神楽坂駅周辺の観光スポット
さて、今回の観光スポットは、この地の歴史を感じることができるだけでなく、かなり「現代風の神社」である「赤城神社」をご紹介しましょうか。
赤城神社①
この神社のすごい所は「境内にオシャレなカフェがある」や「モダンな建築物がある」点なのですが、だからといってチグハグな感じはなく、むしろその落ち着いた雰囲気が「神様の居る場所」としっかりマッチしている点です。
境内の「あかぎカフェ」
これは2010年(平成22年)に全ての工事が完了した「赤城神社再生プロジェクト」によるもので、それ以前は太平洋戦争による焼失(昭和20年4月)であったり、天保13年(1842年)の出火による焼失と、度々焼失の憂き目に遭いながらもその都度再建されて来た歴史も大きく関わっています。
さらに、こちらの神社には「螢雪天神」や「八耳神社」、「出世稲荷神社」などの末社がそこかしこに鎮座しているので、見るものを飽きさせないだけでなく、さまざまな種類のご利益に預かれるでしょう。
赤城神社③
お祭りやイベントが開催できる舞台も用意されているので、ひょっとしたら「神楽坂で生の神楽を聴く」なんて粋なシチュエーションにお目にかかれるかもしれません。
あまり「神社」などに行く機会のない方にとっても、行って損はない雰囲気のある場所ですので、気になった方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
神楽坂駅1b(赤城神社)出口
赤城神社
新宿区赤城元町1-10
神楽坂駅周辺の住宅情報・街の情報
さて、最後のセクションは、今回登場した「神楽坂駅」周辺エリアの住宅事情・住みやすさ情報をお届けしましょう。
このエリア最大の特徴が「静かで雰囲気のある和風の街並みに住むことができるが、若干収入に余裕がある方向けのエリア」だという点です。
基本的には「東京メトロ東西線」のみの単線駅ではありますが、住むエリアによっては徒歩圏内に「都営大江戸線牛込神楽坂駅」があり、移動手段がある方にとっては、豊富な路線が使用できる「飯田橋駅」があるため、特筆するほどでありませんが、そこそこアクセス性にも優れています。
神楽坂通り
なおかつ、基本的に「家賃相場・価格帯」のランクが高いので、全体的に「治安が良い」エリアでもあり、和のテイストが好きな女性の一人暮らしにはかなり向いているエリアでしょう。
ただし、前述した通り「家賃相場・価格帯」共に「ある程度の収入を必要とする」ランクであるため、誰しもおいそれと気軽に住み始められるエリアではありません。
もう一点、覚えておいた方が良いのは「平時より街には観光客などもおり、かなり混雑する」という点でしょうか。
実はこのエリア、別名を「東京の小さなパリ」と言い、どことなく「フランス・パリ」の雰囲気に近いことから多くの観光客が訪れるようになっているそうで、前述の細かい路地や坂道が多いのも「パリ風味」とされているのだそう。
万人が住みやすい!と感じるエリアではありませんが、強い憧れを持つ方であれば、収入面をクリアして「東京の小さなパリ」に住んで見るのも一興でしょうね。
和のテイストと落ち着いた環境を持つ「神楽坂駅」周辺エリア。機会があればぜひとも住んでみてはいかがでしょうか?
【周辺「住みやすさ」情報】
学生の街「高田馬場駅」の意外と知られていない驚きの事実とは?
「高田馬場」エリアからも近く、明治通りに面していている「西早稲田駅」の魅力とは!?
神楽坂駅周辺地図
神楽坂駅周辺の学区域情報
https://www.city.shinjuku.lg.jp/kodomo/file04_04_00015.html
(新宿区役所ホームページ)
神楽坂で利用できる路線
東京メトロ東西線 「神楽坂駅」
戸建て(新築戸建て・中古戸建て)でもマンション(中古マンション・リノベーションマンション)でも、お客様のご希望条件に合わせて多数ご紹介できます!東京23区を中心に首都圏で気になる物件が あればご相談下さい。
豊富な実務経験と実績を積んだスタッフが交渉を⾏い「仲介⼿数料無料」もしくは「半額」で対応します。