現代も昔も「ハイソな」な高級住宅街! 山手線「目白」駅vol.1
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学習院大学・目白キャンパスをはじめに、多くの学生が利用し、閑静な高級住宅街としても広く知られているJR山手線「目白」駅周辺。今回はそんな目白駅周辺地区の様々な情報をご紹介します。
JR山手線『目白』駅
「目白駅」の駅・街の歴史
現在のJR東日本、それ以前の旧国鉄、それらすべての基礎となったのが1881年(明治14年)創業の「日本鉄道」でした。その日本鉄道が上野-熊谷間の営業路線を開始した1883年(明治16年)から、わずか2年後の1885年(明治18年)に「目白駅」はデビューしました。
今では全くと言っていいほど、そんなイメージはありませんが、この頃、池袋の周辺は広大な「農村地帯」でした。
しかし、目白周辺においては徳川幕府の狩場・狩猟場だった地域(現在も「おとめ山公園」としてその姿を残しています)や、その周りを守るかのように配置されていた大名屋敷などもあったため、現代でいう所の「ハイソな」地域だったのです。
さらに時代は下って、1919年(大正8年)には、駅舎を改築します。この時、国内ではじめて「橋上駅舎」を採用、現在でも橋上駅のまま営業しています。
橋上駅舎のメリットは、駅の機能を1箇所に集中することができ、線路や駅によって分断されてしまうことなく、地域の相互の利用や歩行を可能とする点です。こんな所からも、目白のモダンな一面が見えてきますね。
1908年(明治41年)、京都御所の「公家を対象にした学習所」がルーツとなる学習院大学が目白の現校地に移転。今もなおその名残を残す「旧華族や皇族のための教育機関」としての位置づけもあり、現在の目白の「学生街ながら閑静な雰囲気」が徐々に固まっていきます。
もうひとつ、目白の歴史を語るうえで欠かせないのが徳川御三家筆頭の「尾張徳川家」です。
それまで名古屋に本籍と邸宅を持っていた尾張徳川家は、19代目当主、徳川義親氏の時に事務所と本籍を東京に移します。義親氏はかねてから美術館設立を検討しており、1931年(昭和6年)、自家伝来の様々な美術品や資料の管理と、美術や史学の研究を目的とした財団法人として「尾張徳川黎明会」を設立(現在は公益財団法人)、その本部(と総務部)をこの目白に置きました。
現在も運営・管理している徳川林政史研究所をはじめ、義親氏の旧邸宅周辺を外国人居留者向けに賃貸住宅として提供している「徳川ビレッジ」など、「四季折々の風情を楽しめる環境が残る」目白のイメージはこれらの要因によっても形作られています。
*「徳川ビレッジ」に隣接する「尾張徳川黎明会」
さらに、わずか1駅圏内である池袋(約2分)・高田馬場(約2分)はともに多くの路線への乗り換えを可能にしており、特に高田馬場から東京メトロ東西線に乗り換えれば、都内様々なエリアへの移動・アクセスが非常に便利になり、新宿までもわずか3駅(約6分)という圧倒的な立地の良さは、誰しもあこがれる理想的なものですね。
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目白駅周辺の商業施設
駅前に構える目白通りを中心に、小さいながらもこだわりを持つお店が多く立ち並ぶのが目白駅周辺エリアの特徴です。ちょうど豊島区と新宿区の境あたり、目白三丁目交差点からはじまる「目白銀座商店街」は目白散策にピッタリのスポットです。駅前すぐの「トラッド目白」は、おしゃれな雰囲気のカフェや飲食店が軒を連ねており、併設のスーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」では生活必需品も揃います。
*トラッド目白
さらに見逃せないのが「目白新骨董通り」と呼ばれる、アンティーク・古美術品店が多く連なる一帯です。専門的で興味溢れる様々なお店が、独特な世界観を持つ骨董品の魅力を教えてくれることでしょう。
目白駅周辺の観光スポット
目白駅周辺エリアの特徴として挙げられるのが「閑静で気品ある住宅地」「都心ながら自然と触れ合える環境」そして「他とはちょっと異なる独特の“落ち着いた”雰囲気」ではないでしょうか?
このセクションではこれらの目白の特色が出ている観光スポットをご紹介します。
「閑静で気品のある住宅地」という特徴、ですが、住宅地なのに観光スポット?
なんだか腑に落ちない方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、目白という土地は過去から多くの作家や画家、様々な文化人に愛され、資産家や旧貴族も多く居を構えた土地として知られています。
その理由のひとつが前述の特徴に表れている、ということなのです。
それを如実に表しているスポットが「近衛町」です。
現代では高級住宅地として知られているこの一帯をご紹介します。
ちょうど目白通りを境目にして、山手線で高田馬場側にある「近衛町」は1900年(明治33年)に、皇別摂家(江戸時代に皇族が養子に入って相続した五摂家)である当時の近衛家当主で、学習院の院長でもあった近衛篤麿氏が買い取った広大な土地がそのルーツです。
その後、この一帯は「近衛町」とも呼ばれるようになり、後には住宅地として一般市民(といっても資産家や名家など、貴族や旧華族に由来する方々ですが)に開放することとなります。
そのきっかけは篤麿氏の子である近衛文麿氏(後に第34代・第38~39代の内閣総理大臣を務める方です、日本近代史でも登場するのでご存じの方も多いでしょう)が、この地の一部を売りに出したことです。
実際、現在の近衛町を散策してみると、住居や建物こそ近代的な建築に置き換わっていますが、敷地に関しては当時の面影を残す大きな敷地が多く見受けられます。
これは当時、これらの土地に住むことになった方々が代々相続をし続けており、なおかつそれらの「家」が細分化せずに今も代々続いている明確な証拠です。
落ち着いた雰囲気にあふれた一帯を歩いていると、いろいろなことを考えながら、頭の中身を整理できるようで、近衛町の散策が病みつきになる方も多いのではないでしょうか?
目白駅周辺の観光スポット その2
次は「都心ながら自然と触れ合える環境」の観光スポットをご紹介します。
前述にもある「おとめ山公園」です。
おとめ山公園1
おとめ山公園2
このおとめ山公園の「おとめ」は「御留」または「御禁止」に由来しており、
一般人が立ち入ることを禁止されていた区域=幕府や権力者のための土地、であったことを意味しています。
この公園の湧き水は「東京の名銘水57選」に選ばれるほどで、その水を好むホタルが集まることから「ホタルの名所」として知られています。
現在では、この湧き水を使用してホタルの飼育が飼育舎にて行われているのみとなっているのが残念ですが、都心随一の自然と触れ合える環境は今も健在です。
公園西側の雑木林は、散歩道が整備されており、犬の散歩に遭遇することもしばしば、夏には涼しげな風と日よけを求める方々がこの道を訪れます。
おとめ山公園3
展望スペースからは新宿新都心も一望できる、目白の良さを再確認できるスポットです。
目白駅周辺の観光スポット その3
最後を飾るのは「他とはちょっと異なる独特の“落ち着いた”雰囲気」。
この特徴は、高級住宅街と、教育施設・神社・仏閣などの文化的な建物が共
存していて、豊かな自然も残っているという目白の「特異性」によるものなのではないでしょうか?
それを体現するのが、目白豊坂稲荷神社です。
駅から程近い、住宅やお店の密集するポイントにある、可愛らしいサイズの神社ですが、もともとは学習院大学の敷地内から移転してきた歴史を持っています。
省スペースな空間ながら、荘厳さを感じさせる社殿・鳥居や凛々しい狛狐像など、神社としての風格ある佇まいに驚かされるでしょう。
こんな市街地の中に佇む豊坂稲荷の姿は、落ち着いた雰囲気を醸し出し、それでいてきちんと周りと調和していて、そのギャップも魅力の一つかもしれません。
目白豊坂稲荷神社
様々な一面を併せ持つ目白、その魅力はまだまだ語りつくせないほど。
次回はそんな目白の「気になる住宅事情」をはじめ、目白の住みやすさに迫る情報をお届けします。
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古くから、豊かな自然や穏やかで気品のある街並みなどで、多くの人々や芸術家、資産家にも愛されてきた由緒正しい地域。
JR山手線「目白」駅エリアにご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽におうち不動産までご相談ください。
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目白駅周辺地図
目白駅周辺の学区情報
http://www.city.toshima.lg.jp/353/kosodate/gakko/sho-chu/tennyugaku/003874.html
(豊島区役所ホームページ)
https://www.city.shinjuku.lg.jp/kodomo/file04_04_00015.html
(新宿区役所ホームページ)
目白で利用できる路線
JR山手線「目白駅」(池袋まで2分・新宿まで約6分)
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(2024年9月・再追記)